2014 年1 月、突然、弥生は社長に呼び出された。「新規事業を立ち上げるので、代表取締役副社長に就任してくれ!」ということだった。瞬間、弥生の脳裏にはこれまで弥生の心を支えてきた諸先輩や上司の顔が浮かんだ。即座に弥生は“退職します”と答えた。
組織の論理としては、代表取締役というタイトル、有望な新規事業というやる気にさせる要素など弥生にとっても悪い話ではない。しかし、弥生にとっては寝耳に水の話で皆から伝えられてきた「目黒雅叙園」という「志」を引き継いできた自負がその即答につながった。
第7回
森弥生のキャリアドリフトウエディング
第61回
【月刊HOTERES 2015年07月号】
2015年07月08日(水)