東武タワースカイツリー(株)の酒見重範取締役社長(写 真右)と、営業本部運営部の佐藤彩子氏(写真左)
45 の国と地域のコンシェルジュ約4000 人が加入するLes Clefs d’Or。その日本支部のレ・クレドールジャパンは現在、コンシェルジュ会員29 名、名誉会員2 名と、賛助会員(企業単位で参加会員)18 社で構成されている。ゲストがホテルの枠を超えたサービスを必要とする機会が増え、賛助会員の役割も大きくなりつつあり、双方のよい関係構築は、コンシェルジュ業務上での一つの大きな「鍵」となっている。第16 回は、賛助会員の中から東武タワースカイツリー㈱取締役社長の酒見重範氏に登場いただいた。
コンシェルジュからのサゼッションで
外国人ゲストの満足度が向上
❐まずは東武タワースカイツリーの業務内容を教えてください。
東武タワースカイツリー㈱では、東京スカイツリーの運営管理を手掛けています。東京スカイツリーはもともと東武鉄道の貨物ヤードのあったところで、以前は外国人観光客が来るようなところではありませんでしたが、東京スカイツリーと300 店舗以上が入る東京ソラマチなどが並ぶ東京スカイツリータウンができて一躍、観光名所になりました。おかげさまで東京スカイツリータウンは今年5 月に開業6 周年を迎え、2017 年度は東京スカイツリーに約444 万人、今年1 月には開業から3000 万人の集客を達成。東京スカイツリータウン全体では昨年10 月で2 億人を超えるお客さまにご来場いただいています。
❐酒見さんはホテル業界ともかかわりが深いと伺いましたが。
私自身は東武鉄道に入社後、運行管理部門を経て、本社の企画部門でホテルの新規計画の担当になり、川越東武ホテルの開業準備室でホテル業界に初めてかかわりました。その後も宇都宮東武ホテルグランデの総支配人も経験するなど24 年にわたってホテル業界で働いてきました。2015 年に東武タワースカイツリーの社長に就任し現在に至っています。
❐レ・クレドールジャパンの賛助会員になられた経緯は。
東京スカイツリーでは開業前より全国各地でセールス活動をしてきましたが、海外からのお客さま対応については手探りであったため、日本コンシェルジュ協会と連絡を取っていろいろとお話を聞きました。昨年東京スカイツリーは開業5 周年を迎え、旅行会社ホテル関係者様などを招いて謝恩パーティーを開催したのですが、そのときにレ・クレドールジャパンのメンバー様にもお越しいただけたことがきっかけとなり今年1 月からレ・クレドールジャパンの賛助会員になりました。