「誠実にして社会に役立つ人間の育成」を建学の精神に掲げ、北陸の産業・文化の発展に寄与するとともに、広く国家社会に貢献することを使命としているのが金沢星稜大学だ。北陸新幹線の開業にともない活気づく石川県金沢市内に建ち、在学生はもちろんのこと、卒業生や一般まで門戸を広げたエクステンション課を設置。各種資格取得や国家試験合格のための教育支援を実施している。その中で税法や会計学を軸に教壇に立つ林 雅之教授に教育方針や次世代を担う若者の動向などについてお話を伺った。
福永 林教授は大学の教壇に立ち11年目とお伺いいたしました。現在、4 つめの大学として金沢星稜大学の経済学部教授を務めていらっしゃいます。はじめに金沢星稜大学の概要についてお話をお聞かせください。
林 本学は1967（昭和42）年に金沢経済大学として経済学を主軸に開学いたしました。2002（平成14）年に金沢星稜大学に大学名を変更するとともに、大学院・地域経済システム研究科（修士課程）を新設しました。その後、人間学部「スポーツ学科」「こども学科」を新設、2008（平成20）年には大学院・地域システム研究会を経営戦略研究会に名称変更し、経済学部「現代マネジメント学科」を「経営学科」に名称変更するなど、変遷を経ています。建学の精神は「誠実して社会に役立つ人間の育成」とし、「誠実な人間」を目指して人間性・社会性を磨き、「社会に役立つ人材」となるための分析力・総合力・実践力を育成するとともに、グローバルな視野を育てる教育を重視しています。
