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第120回 Wプロフェッショナルズ  第120回  流通経済大学 社会学部国際観光学科 教授 秋山 正人 氏 × ㈱フェイス 代表取締役 福永 有利子 氏

お客さまに感動を与える ホスピタリティ産業を代表するのはホテル業にあり

【月刊HOTERES 2018年05月号】
2018年05月18日(金)
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㈱フェイス 代表取締役 福永 有利子 氏
流通経済大学 社会学部国際観光学科 教授 秋山 正人 氏

観光立国を目指し、年間4000 万人の訪日外国人観光客を目標に掲げ動き出した。これまでは日本人を対象とした学術で十分だったが、国際的な視点に立って改めて観光学を構築していかなければ、世界に通用する人材を輩出することはできない。そこで今回は米国マサチューセッツ大学アマースト校にてホテル・レストラン経営学科を卒業し、米国でのホテル研修を積んだ流通経済大学社会学部国際観光学科 秋山正人教授に学生への教育や日本のホテルの課題などについてお聞きした。

福永 秋山教授は日本国内外にてホテル開発や経営管理に携わり、総支配人をご歴任され、ホテル経営の現場をご経験されてこられたと伺っております。ホテル業界で幅広く実践経験を積まれ大学で教鞭を執られていらっしゃる中、最近では新たに観光学科や観光学部を立ち上げる大学も増えてきましたが、実際、どのような学生が国際観光学科を志望されていらっしゃるのですか。
 
秋山 大半の学生は“観光に関わりたい”“将来、人に接する仕事をしたい”などの理由で志望しています。観光学と言っても鉄道や旅行業、ホテル、地域観光開発など、さまざまな業種が含まれます。私は大学卒業後、金融機関で働いた後に、米国に渡り、大学でホテル経営学を学びニューヨークとロサンゼルスの高級ホテルに勤務しました。元々宿泊業が好きであった事と、私にとってホテルはホスピタリティ産業の代表で、お客さまに感動を与えられる本当に素晴らしい職業と感じられたからです。米国の大学を選択したのは、当時の(残念ながら今でも)日本ではホテル経営を専門的に学べる大学が無かったからです。理論と実務に基づいたホテル経営教育カリキュラムの確立した米国大学で体系的に学び、実際に米国の高級ホテルで実務経験をする事で世界に通用するホテリエを目指しました。ホテリエに大切な事はしっかりと経営管理する中でお客さまと感動、喜び、楽しさなどの時間体験をどれだけ共有できるかです。ますます国際化が進む中、言葉や文化の壁を超えて感動を与えられるのは観光業の中でも人と直接に接するホテルであり、まさにホスピタリティにおける最高峰なのです。

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