2017 年4 月23 日。三井不動産㈱（本社＝東京都中央区、菰田正信代表取締役社長）とブルガリ ホテルズ & リゾーツが、東京駅前において開発予定の超高層複合ビル内に、日本初となるブルガリ ホテルの開業にあたり合意した旨を発表した。「ブルガリ ホテル 東京」として22 年末に開業予定だ。同発表に先駆け、3 月末に来日した、ブルガリ・グループ エグゼクティブ バイス プレジデント シルヴィオ・ウルシーニ氏にインタビューを決行した。
ブルガリ・グループ
エグゼクティブ バイス プレジデント
シルヴィオ・ウルシーニ 氏
Silvio URSINI
〈プロフィール〉1962 年生まれ。米国ワシントンDCのジョージタウン大学卒業。グループマーケティング担当ディレクター、ブランドイメージ兼クリエイティブディレクターとして25 年以上ブルガリに勤務。2002 年から現職、現在はブルガリホテルズ＆リゾーツの戦略・設計のディレクションに携わっている。
▶かねてより、御社グループが「ホテル」の候補地として日本で場所を探しているという話があり、いくつかサポートさせていただきました。京都や富士山のふもとなどなどいくつか候補を挙げましたが、東京にフォーカスしているとのことでしたよね。
基本的にはまずは東京という方針に変更はなく、実はこの度東京で契約を締結しました。具体的な発表は4 月下旬になります。また、いずれは京都でもという希望は持っております。
▶銀座のブルガリタワーの後方には、森トラストがホテル「エディション」を計画しています。それでは、現時点でのブルガリホテル全体の計画については。
ここ数年、ホテルプロジェクトが急進しています。2004 年のミラノの開業を皮切りに06 年にはバリ、それから世界的な金融危機などもあり、少し間が空いて12 年にはロンドンが開業しました。これらはいずれも非常に競合が多いエリアで、その中でもラグジュアリーなブランドとして認識され、高いパフォーマンスを保ってきたと自負しております。それから少し時間を置いて、17 年9 月には北京、12 月にはドバイが開業、今年6 ～ 7 月には上海の開業を予定しています。これらも急に決まったわけではなく、7 年ほど前より並行してプロジェクトを進めてきたことです。今後の予定として、「Dozen Hotels（要確認）」と銘打ち、全世界の主要な都市を中心に12 軒ほどホテルを展開していきます。その内数軒はリゾートになる予定です。すでに公表している19 年のモスクワ開業、加えて20 年のパリ開業を3 月上旬に公式発表しています。ほかにもローマやニューヨーク、ロサンゼルスなどのプロジェクトも進めているが、パートナーを探している段階でもう少し時間がかかります。
