出国税の導入が現実味を帯びてきた。一人1000 円程度と言われているので、昨年の実績からすると約290 億円。もし4000 万人を達成すれば400 億円となる。現在その使途が議論されているようだが、私がもしアイデアを出せと言われたら、と以下のようなことを考えてみた。
私は海外にも友人が多いが、海外のジャーナリストたちからよく言われるのが、「日本は情報発信が少なく伝わってこない」というものだ。それをなんとかするために、各国の大使館を通じてその国で人気の高いテレビ番組のディレクターにアプローチをする。そしてその局で人気の高いレポーターを選び、その人に2、3週間来日してもらう。これを47 カ国に行なう。各国からやって来るリポーターを最初に迎えるのは皇居でのカクテルレセプション。そのリポーターたちに天皇陛下からまず挨拶があり、日本の魅力を伝えてほしいというお言葉をいただく。47 カ国から集まった外国人リポーターに天皇陛下にお会いいただく、というのは日本がいかに観光促進に力を入れているかというのを示すのに最良のアピール手法ではないだろうか。
FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
出国税を使うアイデアを出せ、と言われたら
【月刊HOTERES 2018年03月号】
2018年03月02日(金)