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  • 北村剛史  新しい視点 「ホテルの価値」向上理論 〜ホテルのシステム思考〜 第284回『デジタルマーケット環境におけるブランド構築モデル』
第284回 北村剛史  新しい視点 「ホテルの価値」向上理論 〜ホテルのシステム思考〜

第284回『デジタルマーケット環境におけるブランド構築モデル』

【月刊HOTERES 2017年10月号】
2017年10月27日(金)
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北村剛史
Takeshi Kitamura

㈱ホテル格付研究所 代表取締役所長
㈱日本ホテルアプレイザル 取締役
不動産鑑定士、MA(I 米国不動産鑑定士)
MRICS(英国王室認定チャータードサーベイヤー)
CRE(米国不動産カウンセラー)
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。ホテル・旅館の不動産鑑定評価会社である㈱日本ホテルアプレイザルの取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究活動に従事


 今回は、ブランド構築の一つの手法、考え方を、システムデザインという視点からご紹介したいと思います。システムデザインという考え方は、一つ一つの要素が単独ではなく、相互、交互に影響を与えあいながらも、あたかも一つのシステムとして全体を形成する、その自然原理の特徴に沿って社会事象もとらえようとするものです。以下ではそのようなシステムデザインという考え方から、ホテルのブランディングを考えてみたいと思います。昨今個人中心のマーケットになればなるほど、「不特定多数から不特定多数」という現在の主戦場であるOTA から、「特定多数から特定多数」へのデジタルマーケティングが一層重要となってきました。そこでは明確にターゲットを特定し、そのターゲットに対して自社の特徴や強みをしっかりとアピールすることが求められます。ここで有効需要をもった顧客層から高い満足度を獲得し、その結果として体験に対する報酬料を収受する仕組み造りが求められるのです。ここで、商品やサービスがほとんど完成段階にある状態で、内容にミスや顧客ニーズにのっとったものではない商品・サービスが実現されてしまいますと、当初の設計段階にさかのぼり補修正を行なう必要性に迫られます。つまり、どのような商品やサービスであっても、当初開発フェーズで大きなリスクが編重していることから、当初設計段階から最終的な顧客ニーズと交互に確認し合いながら慎重に商品化を進めることになります。

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