㈱オータパブリケイションズ 執行役員
山下裕乃
妥協しない 毎日が真剣勝負
~あらゆる牛肉を超えて頂点と言える美味を作り上げる~
『肉食女子』という言葉が流行し少々時間が経ちますが、日本人の食生活の変化は著しいです。長年、米や麦など農耕民族としての食生活が主流でしたが、最近はお米を食べる若者が減少し、パンやパスタなどへ変化しています。新鮮な魚介類は根強いのですが、それ以上にダイエットや長寿も含め肉の効果もさまざまなメディアで取り上げられ、焼き肉店など肉を主体とした店舗は賑わいを見せています。
そんな中、人間の強欲な儲け主義ではない和牛の熟成にこだわり続けているのが「大田原牛超」です。日本伝統の和牛の旨さを求め続けた到達点が「大田原牛」だったのです。栃木県の那須高原で育成された和牛です。
肉屋の息子として生まれた3 代目岡野嘉樹氏が和牛に着目したのは45 年前です。それまでは豚肉を主軸に肉屋を経営していました。牛肉を超えて、頂点と言える美味を作り上げるために、牛肉の美味とはなにかを研究し、美味の血統を探し、育成方法を研究し、飼料を自ら考案してきたのです。研究のために実験牧場として牛を飼って育ててみたこともありました。そこには妻である岡野洋子CEO 代表取締役の努力もありました。