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連載14 宮北結僖 ロボットにならない人材を育てる 

連載14 『魂込めたサービスとは』

2017年09月19日(火)
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■宮北結僖(みやきた ゆき)プロフィール
株式会社 心に響く話し方 代表取締役  http://www.genkyo.net
一般社団法人日本心に響く話し方協会 代表理事  http://www.genkyo.jp
【略歴】
西田敏行・緒形直人率いる劇団青年座を経てTV・舞台等で活躍
(役者名:宮北由季)20年の俳優実績と2000組のブライダル司会者の経験を生かし、現在「言響(心に響く言葉で話す)スクール・セミナー」を主宰。
「実践型体感スクール」として定評がある。個別レッスン・言響表現塾・言響インストラクター塾をベースに「内容以上に、心を伝える話し方」を東京・大阪・福岡で指導。各地より受講生が集まる。
著者/ 「お客様の心に響く話し方」(BAB出版)
「話し方お悩みカイケツアドバイス」(あさ出版)

AIにはAIにしか、人間には人間にしか出来ない事がある。
AIと戦うのではなく人間にしか出来ない仕事をする。
 
 
女優の手塚理美さんとお食事をしました。
その時の会話。
 
よく「魂込めて芝居する」といいます。
私もよくレッスン中「言葉に魂込めなさい!」と申し上げます。
 
が、理美さんの言葉でハンマーで頭を殴られました。
理美さん「魂って 鬼に云うって書くでしょ。鬼に言ったらダメよね。
     鬼に操られ、鬼に言わされてはだめよ!
 
宮北「ええ?! じゃ、じゃあ、ど、どうすれば??」
理美さん「いや、魂込めていいけど、鬼に込めたらダメよね。
     この真逆をやればいい。
     要するに客観視する。常にフカンする。
     肉体と魂を離してね。
     気持ちよくなったらダメよね」
 
 
なるほど!
では、いったい鬼の正体はなんなのか??
調べてみたところ
 
 
鬼とは
・自我
・不安
・恐れ
 
なのではないかと。
不安や恐れに媚びるように表現するとは、
結局 周りの眼を気にして生きていることです。
 
鬼(不安・恐れ)「に」言う
鬼(不安・恐れ)「が」言う
 
どちらも離していきたいです。
 
 
今、自分で考え行動出来ない方が大勢います。
なぜか?
 
「失敗したら怖いから」
「正しいかどうかわからず、不安だから」
 
目の前に起こる出来事・問題だけにフォーカスしてしまう。
すると鬼(不安・恐れ)しか見えてきません。
 
その先になにがあるのか。
何のためにそれをやるのか?
そこを明確にすることです。
 
要するに目的を明確にするということです。
 
 
桃太郎は鬼を退治することが目的ではありません。
村人達が幸せに暮らせる「手段」として鬼退治をするのです。
もし桃太郎が鬼を退治することだけにフォーカスしていたら
不安と恐怖で立ち向かえなかったかもしれません。
 
その先に「育ててくれた大好きなお爺さん・おばあさんの暮らしを守るため」という目的があったから魂込めて鬼を退治できたのです。
 
 
皆さまが日々サービスする先にはお客様の笑顔があります。
よいサービスは「目的」ではありません。
すると「良いサービスとはー」「良いサービスとはー」とそこばかりが気になり
自ら行動出来なくなります。
 
お客様の笑顔をいただくための「手段」としてサービスがあるのです。
お客様の笑顔をいただくために魂込めて、サービスをすることはよいのですが、
サービスを「目的」にした鬼(不安や恐れ)に込めてはいけません。 
 

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