今や全国各地で広がりをみせているエリア単位のウエディング協議会。その口火を切ったのが磯島祐子会長指揮する岡山ウエディング協議会だ。2012年4 月、ウエディングを行なう施設を軸に立ち上がった。ウエディング事業を通して地域活性化に貢献したいという熱い思いの下、ウエディングプランナーを対象としたアワードや夢の結婚式をプロデュースする“ 夢婚” を実施。今夏、「こどもウエディング~夢のたねまき~」を、夢婚と同時に開催する。磯島祐子会長に協議会や愛する岡山にかけた思いを伺った。
遠山 全国各地域でウエディングの協議会が、それぞれのスタイルで立ち上がっています。その発端は岡山ウエディング協議会であり、皆さんは岡山をお手本にして地域一体となった活動を行なわれています。磯島さんはまさに火付け役ですが、そもそもウエディング協議会を立ち上げようと思ったきっかけはどのようなことですか。
磯島 私は1995 年よりブライダルプロデュースを中心にブライダル事業を展開し、ブライダル会場やカフェの運営を行なっています。ところが起業して12 年、47 歳のときに肺がんを患ってしまったのです。その時、ウエディングプロデュースの仕事ができたのはウエディング業界のおかげであり、業界に恩返しをしなくてはならないと思いました。ちょうどその頃、社内では安心して業務を任せることのできるスタッフの成長もあり、私自身は会社の仕事だけでなく、業界の発展に貢献したいと思ったのがきっかけです。それは結婚式を挙げないカップルが増えている時期でもあり、このままでは結婚式そのものが衰退してしまうという危機感もありました。早速、岡山市内で結婚式場を経営されているマグリットの羽原社長に“ウエディング業界にかかわる私たちが、結婚や結婚式の大切さを伝えなくてはならないのでは?”という思いをお伝えしたところ、“ぜひ、やりましょう”と賛同をいただいたのです。