幕末から明治維新に多大な影響を与えた坂本龍馬、日本で最後に残された清流・四万十川、全国から2 万人の踊り手が集まる「よさこい祭り」や豪快な皿さわち鉢料理など、今もなお古き良き日本人の魂がたくましく受け継がれている高知県。その一方で結婚式実施率は44%と全国の中でも低い数値となり、今もなお減少傾向にあるという。この現状を打破するために、1985(昭和60)年より活動している「黒汐会」において2012(平成24)年、ウエディング推進委員会を発足。TV においてのミニ番組製作・放映や、子育て応援事業へブース出店など、熱い思いを県民にぶつけている。
遠山 高知県は歴史的人物が多く、風光明媚な自然に囲まれ、伝統的な祭りも受け継がれていて、国内外から観光客が訪れています。ところが伝統文化であるはずの結婚式の実施率は減少しているとお聞きしました。ところで団体名に「黒汐会」という文字が刻まれていますが、この会はどのようなものですか。
稲葉 1985 年に宴会場を持っている施設6 社が情報交換を通して、宴会はじめ観光事業発展のために相互協力しましょうと「高知黒汐会」の名称でスタートしました。
遠山 どのようなきっかけで高知黒汐会ウエディング推進協会へ変わったのでしょうか。
稲葉 残念ながら高知県の結婚式実施率は44%までに落ち込んでしまいました。そこで2012 年に「高知県産業振興推進総合支援事業費補助金制度」の枠組みで活動の支援要請をしたことがきっかけです。行政より“黒汐会を組織化し、代表者と窓口を決めてほしい”という要望があり、「高知黒汐会ウエディング推進委員会」と銘打って立ち上げることにしたのです。ところが行政から、現段階では公正性および外貨獲得の面から助成は難しいという意向を受け、結局高知黒汐会単独で取り組むことになりました。
連載9
地方創生に一役! 全国のエリアウエディング団体談話 連載9 高知黒汐会ウエディング推進委員会 会長 ㈱城西館 取締役営業部長 稲葉 清一氏 × ㈱エムシイエス 遠山 詳胡子氏
ミニTV番組の製作や “将来を考えましょう!”と 高知県下のブライダル施設すべて訪問
【月刊HOTERES 2017年09月号】
2017年09月15日(金)
高知黒汐会ウエディング推進委員会 会長 ㈱城西館 取締役営業部長 稲葉 清一氏
㈱エムシイエス 遠山 詳胡子氏