2017年に完全リニューアルを行い、生まれ変わったフロア。毎年必ずどこかの施設をリニューアルしているそうだ

 
「BV Manager」を使った業務改善で
作業効率が約2 倍にアップ
 
　ロイヤルホールヨコハマでは、現在18ライセンスの「BV Manager」が稼働中。厨房などのバックヤードを含め、関連するすべての部署で導入されているという。同施設の規模としては、決して少なくないライセンス数だが、それについて小原氏は「システムを軸にした業務改善は、すべての部門で情報が共有されていないと、その効果が半減してしまいますから」と語る。
 
　今回の「BV Manager」の完全カスタマイズで、小原氏が目指したのは、時短による作業効率のアップと、それによって生み出される「余力」によるスタッフのスキルとモチベーションのアップ、さらには顧客との信頼関係の構築だ。そして、それを可能にするのが「BV Manager」だという。
 
「これまでの打ち合わせでは、担当者がメモを取り、それを清書して確認・承認のためにお客様に送るというものでしたが、これでは書面に起こす作業が二度手間となり、かつ勘違いによる誤差・誤解が生じやすい。さらに承認をもらうのにも時間がかかってしまう。これを打ち合わせ時から「BV Manager」に入力することによって、その場で承認まで行うことが可能となり、これによって劇的な業務時間の短縮を実現することが出来ました」と小原氏はその効果に胸を張る。
 
「もちろん打ち合わせ時に記入した内容はすべてその場でプリントアウトしてお客様と共有しているので、変更もスムーズに対応できます。また、関連各部署にも『BVManager』を配しているので、社内でもその情報は共有され、例えば、担当者が不在時にも、お客様からの変更の要望を反映することが出来ますし、料理や引き出物の手配なども連動して行っているので、発注ミスなどを未然に防ぐことが出来ます。そして何より、お客様との『言った、言わない』というトラブルが激減し、顧客満足度をアップさせることに成功しました。数字に換算すれば、作業効率は2 倍に跳ね上がったといっても過言ではありません」（小原氏）。
 
　現在ここロイヤルホールヨコハマのブライダルの成約率は平均で50％を超え、トップのプランナーになると80％にも上るという驚異的な数字を叩き出している。ここまでの劇的な変化を可能にしたのは、もちろん「BV Manager」の力もあっただろうが、小原氏の業務設計によるところも大きいのではないだろうか。それについて小原氏は「自分の立場は、あくまでスタッフが仕事をしていく上で必要な環境を整えるだけ。後はそれを活かすも殺すもスタッフ一人ひとりの努力次第です。各個人のスキルが上がらなければ、結果は出てきません。その意味でスタッフそれぞれの『余力とスキルアップの時間』を作ってくれたのは『BV Manager』だといえます。今後も、現状に満足せず、それぞれのスキルアップに励んで、更なる高みを目指して欲しいと思います」とあくまでも冷静だ。今後の小原氏の戦略に「BVManager」がどういった役割を果たしていくのか、これからも注目だ。
 
BV Managerとは
㈱ユニコーンがホテルの婚礼・宴集会に必要な機能を可能な限り搭載した婚礼・宴集会総合支援システム。業務管理、予約管理はもちろん売上分析など、各種営業データの分析機能までを完全網羅。ホテルの婚礼／宴会部門を強力に後押しする。日本における同部門の業務の流れをきちんと理解し、設計されたシステム構成やインターフェイスと、柔軟なカスタマイズによる対応で、真の意味でのソリューションをホテルに提供してくれる。またホテルの規模やニーズに合わせて、テーブルプラン編集システム「BV Draft」など、関連システムの豊富なラインアップで、婚礼・宴集会業務の「見える化」を実現する。
 
〈お問い合わせ先〉
株式会社ユニコーン
東京営業本部　03-6808-1237
大阪本社　06-6943-4560
http://www.atlantis21.co.jp/