ロイヤルホールヨコハマ　ブライダルサロン　支配人 小原隆一郎氏 システム導入によって働き方改革を実現した

結婚式場として、長く横浜のみならず神奈川県の男女の門出を彩ってきたロイヤルホールヨコハマ。立地的にも県内の官公庁が集まる地域に隣接し、宴集会場としても人気の高い同施設の業務改善を支えているのが、㈱ユニコーンの婚礼・宴集会システム「BV Manager」だ。
 
〈取材協力〉
ロイヤルホールヨコハマ
http://www.royalhall.co.jp/

 
時代の変化に合わせて
「BV Manager」をカスタマイズ
 
　港・横浜の目抜き通りである日本大通りと、県内有数の観光名所、横浜中華街のほど近くという抜群のロケーションを誇り、19 世紀のイギリスの由緒ある教会から移築した施設、セントパトリックチャーチで執り行われる荘厳な結婚式など、横浜の歴史と伝統を感じさせてくれる施設として、神奈川県内はもちろん周辺地域でも根強い人気を誇るロイヤルホールヨコハマ。今年で創業34 周年を迎え、結婚式場としてはもちろん、宴集会場としても長く地域交流の拠点として、横浜の山下エリアを支える存在といえる。そんな同施設の婚礼・宴集会部門を支えるシステムがユニコーンの「BV Manager」だ。
 
　同施設とユニコーンの「BV Manager」の出会いは、OS のWindows XP が登場する前後くらいに遡るというから、かれこれ15 年以上の付き合いになるだろうか。
 
「ユーザ歴は長いのですが、実際に『BVManager』を本格的に活用していこうとなったのは、Windows XP から7 に乗り換える時からでした」と当時を振り返るのは、ロイヤルホールヨコハマでブライダルサロンをまとめる支配人の小原隆一郎氏。
 
「導入当初は、自分たちの業務に合わせてカスタマイズするという発想はありませんでした。それから時代の変化に合わせて、このシステムを使ってどうやって業務効率を上げるか、さらに進んで、人件費の削減につながるスタッフの労働時間をいかにして少なくしていくのかという目標を実現するために、半ば必然的に『BVManager』を自社の業務に合わせてカスタマイズしていく方向へと舵を切っていきました」（小原氏）
 
　元々ブライダル業界は、労働時間が長いといわれてきた業種で、例えば、ブライダルプランナーは、ただでさえ顧客との打ち合わせに多くの時間が費やされる上に、打ち合わせで決まったことなど、もろもろの手配や業者との折衝、さらに社内的な事務処理など、かなりの負荷がかかっているのが現状だ。そんな停滞気味だった流れを解消していくために小原氏が目を付けたのが「BV Manager」を自社業務に合わせてカスタマイズするということだった。
 
「BV Manager」を提供するユニコーンと言えば、業務に特化した支援パッケージの優秀さとともに、それぞれの業務に合わせたカスタマイズ力もその特長の一つだが、導入後しばらく経ってからのカスタマイズとなったことについて、前出の小原氏は「元々『BV Manager』はパッケージとしての完成度が高く、当時のブライダルの販売は、式場側がイニシアチブを取っていたので、その必要性を感じませんでした」と単純明快にその理由を語る。
 
　そんな結婚式場の業務にも、時代とともに変化が訪れる。インターネット等の普及で、顧客が多くの情報を持つようになり、ニーズが多様化・細分化し、より多くの時間と対応が式場側に求められるようになった。「ブライダルに関してお客様の持っている情報量が増えてきた結果、こちら側もそれ以上の情報を持たなければならなくなりました。それに伴い、打ち合わせ時に取り扱う情報量もこれまでとは比べ物にならないくらい多くなりました。お客様からの要望に対して、正確に間違いなく対応できるか、言い換えればお客様との信頼関係をどう構築するのか、ミスをなくすためにはどうしたらいいのか。それを解決するために出した答えが『BVManager』を最大限に活用するということでした」と小原氏は決断に至った経緯を説明する。
 
「カスタマイズと言っても弊社の業務に合わせてフルオーダーで作り込んでもらいました。インターフェイスは『BV Manager』ですが、中身は全く違うものになっています」（小原氏）