今回は顧客にとって、複数あるホテルのサービスの中から自身の好みに合ったサービスを「選択」できる場合に、それがどれほど顧客側に価値として認識されているのかについて考えてみたいと思います。費用対効果の観点から見た「経済的価値」、心理的な「審美的価値」、使用しやすいなど「利用価値」など「価値」にはさまざまな概念があります。「選択できる」ということは、個々の顧客が自身のニーズに応じたサービスを受けることにつながりますので、先の価値カテゴリーで言えば、「利用価値」の向上およびその結果として「経済的価値」の向上にも関連するはずです。今回はさまざまな選択肢の中から選択できることに対する価値、つまり「選択の価値」について検討したいと思います。
第8回
新しい視点「ホテルの価値」向上理論
第174回『顧客にとっての「選択の価値」』
【月刊HOTERES 2015年06月号】
2015年06月09日(火)