1971 年、挙式や披露宴に関する演出サービス提供として立ち上がった㈱ブライダルプロデュース。以来、横浜を軸にレストランウエディングやゲストハウス、ホテル運営まで全国規模で展開している。その立役者である今野秀尊会長が新たな事業をスタート。2014 年㈱シューソンを立ち上げ、映画製作、音楽著作権問題改善策となるシステムなど、ウエディング業界発展のために社長として尽くしている。46 年間走り続け、今もなお走り続けている今野秀尊社長に人材育成におけるポイントや今後の事業展開などをお聞きした。
福永 今野社長とは私が大阪のホテルに勤めていたころ、お目にかかったことがありますが、あこがれの方とこのような機会をいただきましたこと、とても光栄に思います。今野社長は㈱ブライダルプロデュースを立ち上げられ、さまざまな業態のウエディング施設を運営されてきました。今は45 年間作り上げてこられた事業を御子息に引き継がれ、新たに会社を立ち上げられ、なおもご活躍されています。まず始めに㈱シューソンを起業された背景をお伺いできますでしょうか。
今野 息子への事業継承を進めていく一方で、常に動いていないと落ち着かない性分もあり、何か新たな事業が展開できないものかと考えていました。そこで休眠していた映像事業部の子会社の資産を生かして新たな個人会社を作ろうと決め、2014 年に㈱シューソンとしてスタートしたのです。新たな事業はこれまで45年間お世話になりましたウエディング業界への恩返しを第一に考え、第一弾として「ハッピーウエディング」というタイトルの映画製作を手掛けたのです。この映画はウエディングプランナーの仕事の意味や価値を伝えるとともに、結婚式って本当にすばらしいことを改めて感じてほしいという思いを込めて、アルタミラピクチャーズの協力を得、作り上げたのです。経費を抑えるために映画館で上映しないV シネマとし、専門学校やホテルや式場など、どこでも手軽に上映できるスタイルとしました。結果、最終的には7 万人の動員となり、主演の吉岡里帆さんはこの映画を機にゼクシィのCM モデルやバラエティなどで活躍されるようになり、映画も結果として劇場公開となりましたこと、本当にうれしく思います。