萩本良秀
㈱ゼロイン DeepJapan.org エグゼクティブ・ディレクター
【プロフィール】1988 年㈱リクルート入社、「ISIZEじゃらん( 現じゃらんnet)」編集長、「じゃらんガイドブック」編集長。ぴあ㈱「@ぴあ」編集長、ヤフー㈱「Yahoo! ニュース」プロデューサーなどを経て、2013 年より800 人を超える日本在住多国籍メンバーが、日本旅行のアドバイスを英語で投稿するサイト「DeepJapan」エディトリアル・ディレクター。14 年「Mt.Fuji Travel Guide」電子書籍世界発売。DeepJapan の外国籍投稿会員(Senpai)を組織化し、訪日観光客をターゲットとした企業、団体の誘客支援を行なっている。通訳案内士(英語)、国内旅行業務取扱管理者。
訪日旅行者に向けて日本旅行の魅力を紹介するインターネットサイト「DeepJapan.org」では、日本に住んでいる数百人の外国人が、「地元ツウ×外国人目線」で、実践的な旅のアドバイスを投稿しています。この連載では、訪日旅行者が見たい、食べたい、体験したいというインサイトから、サービス業のインバウンド・マーケティングを考えていきたいと思います。
非・観光スポットを目指すリピーター
私は渋谷の街が好きで20 年以上住んでいますが、ここ数年、地元で何十年も営業している焼鳥屋やすし屋で、外国人客をよく見かけるようになりました。スクランブル交差点から徒歩2 分、昭和レトロな雰囲気の呑み屋街「のんべい横丁」にも、外国のお客さまが増えたと聞きます。「よし、これからはインバウンドが伸びるから、外国人客を呼ぼう!」と考えたとは、およそ思えないような所に、むしろ好き好んで行っているような気さえします。なぜでしょう?