結婚披露宴当日に欠かせない重要なポジションにある婚礼司会者。司会者の采配次第で結婚披露宴の善し悪しが採点されると言っても過言ではないほど要であり、新郎新婦を引き立てていくための黒子でもある。1987 年の創業以来、首都圏および横浜エリアを核に著名なホテルや式場と契約し、プロ司会や音楽奏者の派遣、各種イベントの企画などを行なっているのが、黒沢達也社長率いる㈱プラネットです。キャリア以上に人柄を重視した採用、きめ細かな育成など、まさにプラネットファミリーとして大切に人材管理や育成を行なっている。黒沢社長にプロ司会者として求めている人材や育成方法などをお聞きした。
福永 首都圏および近郊を中心に20 カ所を超えるホテル、専門式場、ゲストハウスやレストランなど契約会場を持ち、プロ司会者や奏者の派遣、イベント企画などご活躍されていらっしゃいます。プロ司会者養成スクールも開講され、次世代に向けたプロの道を作り出していらっしゃいますね。
黒沢 一生に一度のイベントである結婚披露宴を司る立場にある司会者は、黒子でありながらも重要な存在であり、それだけに責務をはたしたときの価値観、充実感はほかの仕事ではなかなか味わえない奥深さがあります。新郎新婦はもちろんのこと、ご両親や出席された来賓にとって、いかに思い出深く心に残るものにしていくかは、司会者の采配、気配り次第です。単に技量があるだけでは、さまざまな方々が集まる披露宴をまとめていくことはできません。常に細心の注意を払い、限られた時間で生涯残る思い出を刻むことができなければ満足度の高い披露宴を作り出すことができないからです。そのために採用においても技量や経験値以上に重視しているのが人柄です。相手を思う心、新郎新婦やご両親の気持ちを受入れられる寛容な心、そして音響や照明、サービススタッフに対する心配りがなければ、感動的な披露宴を創り上げることができないからです。人柄が良ければ技術はスクールにて徹底的に学び、得ることができます。中には面接でこれまで1000 組以上の結婚式を手掛けてきたことをアピールされる方もいらっしゃいますが、どんなに経験豊富な方でも当社が求めている心を感じられないときはお断りをしています。
福永 結婚式は全て毎回異なり、その時々に何が起こるか分かりません。それぞれに会場の空気感もことなるため、自分流のスタイルですべてが通用するわけではありません。例えハプニングが起きてもすぐに対処して披露宴の流れを止めないことも司会者の重要な役目ですね。