“利益の源は人の力にあり”を基軸に、常にリフレッシュしてやっただけのリバウンドが職場環境改善から価値ある人材、企業へ変革しているのが桑名秀弥代表パートナー社長率いるホテルバリュー・アドバイザーズ合同会社だ。さまざまな手法を用いて、低迷するホテル事業の再生、未来のホテリエを目指す次世代の育成などを通して実績を上げている。桑名秀弥代表パートナー社長に今、何をすべきか、生産性を高めるためのホテル作りに何が求められているのかなどをお聞きした。
福永 ホテルや旅館の事業再生や人材育成など、依頼された企業(施設)の実績を着実に上げていらっしゃいます。まず始めに全体的な事業内容をお聞かせ下さい。
桑名 業務としては「アセットマネジメント」「ホテルマネジメント」「ターンアラウンドサポート」「デューデリジェンス&開発」の4本柱があります。それぞれの案件において問題を解決するために何が必要なのかを分析し、現状を好転させるためには常に新たなプランを立ち上げていくことが必要です。そのためには組織改革やマーケティング、人材育成などさまざまな分野から改革していかなければ作り上げることはできません。新しいコンセプト、ターゲット、顧客価値の高いプロダクトの提供など長期的な視野に立ち、利益の幅を最大化していくことが不可欠です。利益の幅を最大化するためには人の力であり、スタッフの不安やあきらめをやる気に変えることです。頭ごなしに命令したり、数字をたたきつけても動きません。ますますやる気がなくなりホテル全体の温度が下がります。そうではなく自分たちで考えて行動できる環境を作り出すこと、業績向上における利益をきちんとスタッフの明日の笑顔のために還元することなのです。やる気が高まれば必然的に業績もアップし、生産性も高まります。生産性が高まることで利益幅があがりますので、さらに事業を展開していくための資金源を得ることができます。必要な投資により一層顧客満足度も高められます。つまり人材育成、改革を行なうことが現状打破には欠かせないものであり、それが実現できれば新たな価値創造における新ブランドを確立させることができるのです。