「airnote」を設置したフロアから
ニオイに関するコメントが消えた
トライアルの結果、全184 室のうち20 階にある15 の客室に「ai r not e」を設置。さらに6フロアすべてのエレベーターホール、20 階の二つの小宴会場「リージェンシー」「スターライト」にも導入された。「airnote」の香りは、「リゾートフローラル」「アーバングリーン」「ブライトシトラス」「ヒノキ」「伽羅」の5種類がラインアップされている。スタッフ同士でサンプルの香りを確かめておのおのの嗜好をベースに選んでみたところ票が割れたが、最終的に「ブライトシトラス」を最も一般的な香りと判断して採用を決めた。
「正直なところ、最初に紹介されたときは単に香りでニオイをマスキングするだけのアイテムなのではと思いました」と蛯原氏は言う。「ところが実際に設置してみると、タバコのニオイが本当に消えて、柑橘系の香りが快適空間を生み出してくれました」
「airnote」を導入してからの約1年間、20 階についてはオゾン脱臭機を使用する必要性がほぼなくなっている。
「20 階におけるニオイに関するお客さまからのコメントは『airnote』設置後、間違いなく減っています」と中島氏は言う。「設置していない下階の喫煙ルームは今でもタバコのニオイに関するコメントが出てしまうこともあり、オゾン脱臭機に頼らなければならない場面が今でも見られます。逆説的に、20 階は『airnote』によって快適空間が実現できていると言えるでしょう」
喫煙者のお客さまにとっても、非喫煙者のお客さまにとっても、快適な空間を提供するための取り組みを続ける蛯原栄氏(右)と中島努氏
エレベーターホールへの導入で
館内を循環するニオイを食い止める
エレベーターホールへの「airnote」設置は、喫煙フロアから禁煙フロアへ、タバコのニオイがエレベーターに運ばれて館内を循環してしまうという悩みを解消するために実施された。また、同じ建物内にはテナントの飲食店も入っていることから、食材の持つ自然な香りの循環も抑える意図もあった。冬場の繁忙期に感じる海産物の香りについても、客室のある上層階ではエレベーターホールに設置された「air not e」が解決してくれる。宴会場にも「airnote」を設置した主な目的は、より快適に過ごしやすく、食事をおいしく楽しんでいただける空間を創り出すことにあった。神奈川県の公共的施設における受動喫煙防止条例によって、宴会場での喫煙は禁止されていることから、タバコのニオイに関する問題はもともとなかった。10 名から20 名前後で利用してもらうさまざまな料理が供される個室空間で、味覚だけでなく嗅覚の面でもより上質な時間を過ごしてもらおうという意志がそこにはあった。川崎日航ホテルでは2017 年夏、客室の一部でリニューアルを計画している。改装を機に世の中のニーズにより応えていくため、喫煙フロアを減らし、禁煙フロアを増やす予定だ。16 階、17 階、20 階を禁煙フロアへと移行し、15 階のみを喫煙フロアとして稼働させようとしている。それに合わせて20 階15 室の「airnote」を外し、15 階33 室に改めて設置するというのが現時点での考え方だ。約35%の比率で訪れるインバウンドのお客さまについては、香水のニオイ問題も生じる。20 階の客室を利用する海外からのお客さまは少なく、「ai r not e」を設置していない客室ではなかなか落とせないニオイに対する課題がまだ残っている。「タバコだけでなく、香水のニオイなどにも『airnote』が効果を発揮するかどうかについても試してみたいと思います」と、中島氏は将来に向けた「airnote」によるニオイ解決の道のりについても意欲を見せてくれた。
エアノート リキッドアトマイザー専用お客様ご相談口
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