ホテルが共通で抱える永遠の課題、「ニオイ問題の解決」。お客さまに素晴らしい滞在体験を提供するべきホテルの空間に、タバコ、香水などのニオイがこもってしまっていたら、その価値やブランドイメージを大きく損ねてしまうことにもつながりかねない。ニオイ問題をいかに解消していくかは、ホテルマンにとって大きな悩みの一つと言えるだろう。住友化学とHOTERES のコラボレーションによって開発された「airnote(エアノート)」は、「消して」+「香る」という新発想のコンセプトによって、これまで多くのホテルのニオイ問題を解決してきた。ホテルにワンランク上の快適空間を与えてくれるアイテム、「airnote」の活用事例をお伝えする。
エアノート リキッドアトマイザー専用お客様ご相談口
TEL:03・5911・5322 www.airnote-sc.com
喫煙フロアのタバコのニオイが
エレベーターに乗って運ばれる
新潟県でホテル、駅ビル、ショップ、駐車場・不動産・広告の各事業を展開するJR東日本グループの株式会社トッキーは、ホテルメッツ新潟、ホテルメッツ長岡、ホテルファミリーオ佐渡相川の3ホテルを運営している。3ホテルが共通して抱えていたニオイに関する悩みは、やはりタバコの問題だった。特に大きかったのは、清掃時に開放した喫煙フロアの客室からパブリックスペースに漂い出てくるタバコのニオイ。エレベーターホールと廊下に残ったニオイを消すためには、オゾン脱臭機による作業が必要となる場面もあり、清掃スタッフはチェックアウトから次のチェックインまでの時間内という制約の中でニオイとの格闘を余儀なくされていた。
さらに頭を悩ませていたのが、喫煙フロアのタバコのニオイがエレベーターに乗って、禁煙フロアにまで運ばれてしまうことだった。「禁煙フロアなのにタバコのニオイがする」というお客さまの声は、ホテルマンとして無視することはできない。エレベーターを介して伝わるニオイを減らすため、ホテルメッツ新潟では喫煙フロアの清掃を客室のドアを閉めて行なう案も検討したものの、決められた時間内に効率よく作業を進めなければならず実現することはなかった。
禁煙フロアに宿泊するお客さまからタバコのニオイに関する声が消えたパブリックスペースのタバコのニオイを根本的に解決する方法を真剣に考えていたとき、ホテルメッツ新潟の支配人、斎藤陽介氏の頭に『HOTERES』に掲載されていた住友化学の「airnote」の記事が浮かんだ。多くのホテルのニオイ問題を解決しているアイテム。これは試してみる価値があるかもしれない。そう考えた斎藤氏は2015 年1月、「airnote」のトライアルに踏み切った。まず、最大の悩みであった4階の喫煙フロアのエレベーターホールに設置。取り付ける位置もさまざまに変えながら、効果的なポジションを探った。
「住友化学にアドバイスをいただきながら、複数の位置を試してみました」と斎藤氏は振り返る。「壁の中央に設置すると『airnote』の香りが主張し過ぎてしまうかもしれないと考え、できるだけホールの奥に取り付けることにしました。さらにその位置に取り付けると、エアコンの吹き出し口からの風に『airnote』の成分がうまく乗って空間全体に広がってくれました。本体のデザインは見た目にもまったく気にならないので、効果を最大に引き出せる位置を選んで取り付けることができました」タバコのニオイ問題の解決に向けて廊下にも設置。空間に対して最適な台数を探った結果、均等な間隔で左右対面の壁にジグザグになるように6台の「airnote」を取り付ける形に落ち着いた。香りのラインアップをそれぞれ試した結果、清掃後にドアを閉め、空気が循環した状態で最も好ましいと感じられた「ブライトシトラス」に決定した。
合計7台の「airnote」を設置してからというもの、客室清掃が終わった午後3時以降、喫煙フロアを巡回してみるとタバコのニオイを感じなくなった。
「禁煙フロアに泊まられるお客さまから『タバコのニオイがする』と指摘されるケースは、『airnote』設置後はまったく見られなくなりました。私たちが求めていた当初の目的を果たしてくれています」と斎藤氏は太鼓判を押す。