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031 サービス・イノベーション48手 ~現場と本部が一体で進めるイノベーション~

031 テーマ取りが革新の成否の半分を決める

【月刊HOTERES 2017年02月号】
2017年02月10日(金)
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岡村衡一郎
(おかむら・こういちろう)
1971 年生まれ。亜細亜大学卒。㈱船井総合研究所を経て、2004 年㈱スコラ・コンサルト入社。120 社を超える企業変革を支える。「会社が変わるとは何か」、「人がイキイキ働くには何が必要なのか」を考え続け、「一品」という変革コンセプトを発見、体系化する。支援先の起源や今あるリソースを足場に、「あるもの」から「ないもの」を生み出す一品イノベーションに多くの経営者ファンを持つ。変わるためのテコをあぶりだす「経営者オフサイト」、「『一品』で会社が変わるワークショップ」を主催。著書に『一品で会社を変える』(東洋経済新報社)『30 代でチームのリーダーになったら最初に読む本』(同社)など

変化に追われるリーダーのための実践的イノベーションメソッドとして、ホテル業の事例にとどまらず、多く企業変革の現場から生まれた「チェンジング・メソッド」48 種を紹介します。
 
今回のポイント
変革のテーマによって「革新の成否」の半分は決まる
自分たちの根っこを見ていこう

 イノベーションのテーマ、すなわち、変革する対象をどうとらえるかで成果の半分は決まる。革新や改革という言葉は便利な言葉で、営業革新、人生制度改革、業務革新など何かの後につければ、内容はともかく、大きく変えていこうとするニュアンスは伝わってくる。しかし、10 のうち八つから九つの取り組みは怪しいものだ。
 
 革新と名のつく活動の多くは、実践レベルの問題に焦点をあてている。これらやり方改革は、一定期間の好転で元に戻る宿命にある。実践を規定している、ものの見方である認識、ものの見方を規定している存在へ影響をもたらせないためである。根っこが変わらなければ、活動期間中の縛りがなくなれば、もともとの存在を規定するエネルギーには逆らえない。

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