前回に続き世界料理オリンピックの選手たちに登場していただく。今回は金メダルを獲得した3 選手。
個人金メダル 角垣 賢氏(ホテルボストンプラザ草津 総料理長)
前々回(2008 年)はコーチとして参加させてもらったのですが、そのときは大変感動し次の大会(2012 年)にはどうしても出たいという気持ちになりました。待ちに待った4 年後。会社の新館増築開業と重なりまして断念せざるを得なかったのです。そのため今回の大会参加は大変楽しみにしておりました。もちろん目指すゴールは金です。あいている時間はすべて訓練にあて万全を期しました。
大事なのはアイデア。おいしそうに見える色彩、それに美しさ。ディスプレーもおろそかにはできません。日本を感じる飾り付けがポイントになると思い、五重の塔のパネルも背景に使いました。清潔感を出すために白とピンクを基調色としました。器は料理に合わせて選んだことも良かったと思います。
2008 年に現場を経験しており、審査ポイントなども知っていましたからメダルはとれて当たり前とは思っていましたけど、それにしてもすごいプレッシャーでした。金メダル発表の瞬間はホッとしました。うれしいというよりもホッとしたというのが正直な感想です。随分と会社にはお世話になっておりますので、何とか恩返しができたかなと思っております。
本誌 松沢良治 ニュースな話&人物クローズアップ
世界料理オリンピック ④
【月刊HOTERES 2017年01月号】
2017年01月06日(金)