明けましておめでとうございます。
皆さまは2017 年をどのようなお気持ちで迎えられただろうか。過去を振り返れば驚くほどに宿泊市場が良化し、2020 年に向けて大きな希望が感じられた2015 年、大きな期待値とは裏腹に、伸び率は鈍化し、先行きに一抹の不安を感じた2016 年という流れがある中で、2017年は観光立国から観光大国へ向けて、ただ市場の良し悪しに一喜一憂するのではなく、地に足をつけ、腰を据えた取り組みが必要な年となるであろう。
そのような中で、昨年末、IR 推進法が成立した。今後IR 実施法の成立、事業者の募集・選定を経てIR の開業につながっていく。
日本ではIR の話になるととかくカジノ、ギャンブル依存症の話に偏りがちであるが、IR は「Integrated Resort=統合型リゾート」の名の通り、ホテルや商業施設、コンベンション施設など複数の機能を持った総合型施設であり、IR があることで国際イベントなどが開催されるようになる。逆を言えば、IR がなければその選択肢にすら入らないのだ。観光大国を目指す日本において、IR 推進法案の成立は大変重要な出来事であったと言える。
FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
TO & BEYOND TOKYO
【月刊HOTERES 2017年01月号】
2017年01月06日(金)