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Vol.111 創刊50周年記念号 特集Ⅹ  私とホテレス~ホテレスとの想い出の数々~  Vol.111  週刊ホテルレストラン 編集長 岩本 大輝

ホテレスが私を成長させてくれた

【月刊HOTERES 2016年06月号】
2016年12月09日(金)
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週刊ホテルレストラン 編集長 岩本 大輝

 私がオータパブリケイションズに入社をしたのは2007 年12 月3 日。当時、横須賀という場末の街場のバーテンダーであった私は、ひょんなことからオータパブリケイションズに入社をすることとなりました。
 
 当初は人材関連の事業に携わり、その後2009 年には人材事業を正式に部門化。2011 年には人材事業を仕組み化するためのWEB の立ち上げなど、事業拡大のため必死で取り組んでいました。しかし、当時はまさか自分がホテレスの編集に携わるようになるとは思ってもいませんでした。そして正直を言えば、当時は携わりたいとは思っていませんでした。
 
 皆さまご存じの通り、紙メディア事業を取り巻く環境は厳しく、当時の責任者たちが厳しい市場環境と高い予算、そして毎週やって来る締め切りに苦しんでいるのを見ていたからです。
 
 さまざまな経緯があり、2012 年9 月には副編集長に、2013 年9 月からは編集長になったわけですが、今から思えば、ホテレスの編集という仕事に携わることができたことで、自身が大きく成長できたと感じていますし、若い私に大きなチャンスを与えてくれたオータパブリケイションズには感謝をしています。
 
 ホテレスの仕事では多くの方との出会いをいただき、その一つひとつが私を成長させてくれました。企業やホテルのトップだけではありません。現場の方の具体的なお話が、仕事で大きく役立ったことは言うまでもありません。出会う皆さますべての視点やお話が、私にとって勉強になりました。国内外、業界内外、多くの人たちとの出会いを通じ、非常に狭かった私の世界が広がっていきました。
 
 また、文章を書くということも私を成長させてくれました。会話では何となく伝えられることも、文章にするとなると話は変わります。また、読者はプロフェッショナルの方ばかりで、しかも、驚くほど皆さま細かに読んでくださっていますから、中途半端なことは当然書けません。今でも覚えていますが、難しいテーマの特集を組んだとき、2 ページ書くのに24 時間以上かかりっきりだったこともあります。
 
 そして、ホテレスは私をビジネスパーソンとしても大きく成長させてくれました。決して良いとは言えない市場環境の中で、何をしたら良いのか。抱えるメンバー数も少なくはなく、当初はほとんどが年上。試行錯誤の毎日でした。そして、今でも目の前にある高い目標は、常に私を成長させてくれます。安住することを許さず、そして、ときに型にはまらない考えを求めます。
 
 しかし、この文章を書いていて感じるのは、私を成長させてくれたホテレスが今もここにあるということは、読者の皆さま、スポンサーの皆さま、業界の皆さまのおかげであるということです。この数年の間にもホテル業界を取り巻く環境が非常に厳しい時期もありました。そのような中で、常に変わらず支えてくださったこと、感謝の念に堪えません。
 
 引き続き、ホテレスと共に私があります。ホテレスを支えてくださる皆さまに感謝をしながら、少しでも多くの価値という形で皆さまにお返ししていきたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
 

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