関西国際大学
人間科学部経営学科
ブライダルコース 講師
石川夕起子
プロフィール
神戸市出身。ラジオDJ・CM ナレーションなど声の仕事をきっかけに、ブライダル業界に入る。披露宴司会・プランナーとして携わったウエディング数は、4,000 組を超える。2000年ワタベウェディング株式会社三ノ宮店店長に就任。『 国内挙式事業』を強化し、2005 年神戸グランドプラザ店長に就任。翌年には2 店舗をトップ表彰へ導く。2011 年関西国際大学人間科学部経営学科ブライダルコースの講師に就任。ブライダルの実践を通した経営、人間力、常に「目的」と「意図」を意識した行動を伝えている。キャンパス内で公募ウエディング、学外で学生プロデュースウエディングを実施するなど、座学と現場との学びの往還を図る教育で、注目される。研究紀要「1980 年代から現代におけるウエディングの変遷」等。(イメージトレーナーとしても講演・セミナー活動等全国展開中)。
“ 今の若者は自発的な行動意欲に乏しい” と嘆いたり、どこへも行かずに家にこもっている我が子の成長に不安を感じていらっしゃる方はいませんか? 消極的な言動には彼等彼女なりの理由があるのです。それをご理解いただいた上で行動することの意味や目的を伝え、体験させる機会をどんどん与えることで、子どもたちはおどろくほど成長します。
大学2 年生の女の子のことです。その子の成長を思ってアドバイスをするのですが、“でも”“だけど”とできない理由を並べた否定的な回答が必ず返ってきます。素直に受け止めて行動に移すことができないのです。ほかの先生たちに聞いても“いつも否定的で指導の気持ちが萎なえる”という声が聞こえてきました。
その彼女がプレゼンテーションの代表に選ばれました。パワーポイントを使ってプレゼンをしなければなりません。パワーポイントの資料制作にあたり“こうした方がもっと良くなるんちゃうの”とアドバイスをすると、いつも通りの回答が返ってきました。“でも、だけど…”“ 先生だからできるんやん”と。これでは前に進みません。
そんな彼女ですがあるプログラムで、規範を遵守し、意見交換を行なえる協調性を養うことを目標に掲げていました。