8000 坪の広大な敷地に建つ専門式場「太閤園」。その歴史は明治43 年ごろにまで遡る。昭和34 年、高級宴会場、国際的社交場としてオープン。以来、サミット財務大臣会合の晩餐会会場にも選ばれるなど名実ともに高い評価を得ている。ウエディングにおいても敷地内にゲストハウス「桜苑」を開業、引き続き宴会場を改装して斬新な神殿を作り上げるなどチャレンジを続けている。昨年10 月の子会社化以来、初代社長として奮闘している中村雅俊氏に人材採用、育成などについてお聞きした。
福永 太閤園さんは大阪を代表する専門式場として名実ともに実績を上げられております。敷地内にゲストハウスを造られ、また昨年は斬新な神殿が注目され厳しいウエディング戦線の中、業績を上げていらっしゃいます。活気のある職場環境作りや飛躍する企業を目指す中での人材の採用などお伺いできればと思います。昨年秋、藤田観光㈱の子会社として独立され、中村社長が取り組まれていることはどのようなことですか。
中村 企業を飛躍させていくためには当然のことながら人材力です。人材力を高めていくことがさまざまな環境の中でも勝ち続けることができると確信しております。まずは“外でも勝てる、できる人間”を作り上げていくことが私の使命です。さまざまなアイデアはすべて外にあります。とにかく中に閉じこもらず、外にでていくことを常日ごろ言い続けています。
福永 多忙な日常業務に追われ、どうしても内にこもりがちとなってしまいます。近隣のホテルや式場の動きや、お客さまの動向が見えないままパターン化された仕事を繰り返しているところが多いですね。
中村 常に市場は変化しています。変化を直に感じるためには、常に情報アンテナを張り、自身が率先して動くことです。お客さま目線に立って、自身ができることを考え、アクションとして起こし続けていかなければ顧客満足は得られません。ホスピタリティ精神を持ち、お客さまに本当に提供したいと思うのかを自問自答することです。お客さまとの適度な距離感を保ちながら喜ばれるサービスを提供することです。