カリキュラムの比較
日本の大学では、教養課程があり、その後専門課程に入るという、ごく当たり前なルートが敷かれています。教養課程は1 年~ 2 年生のときに単位を取得。カリキュラムは、高校の延長線上の語学あり、数学あり、第二外国語などの選択あり。例えば法学部だと、憲法学・社会学・政治学などのおおくくりな学問入門編講義のようなクラスなど、これらも大学によって、まちまちとなっています。いわば、専門課程にいくまでのプレのようなもの。専門にはいると、政治学だとすると、地域別の国際政治のクラスが準備され多少選択できるようになっています。
アメリカの大学では、まったく異なっています。
入学したときから、柔軟性のあるカリキュラムが常にあるということです。
社会活動としてのボランティア
大学であれ、高校であれ、専門分野の勉強だけ優秀でその他の勉強や意欲的な活動ができない人は評価があまり高くありません。専門分野の他に、何をすればいいか。
外国語やスポーツもいいでしょう。ボランティアなどの社会活動も評価の対象となります。
そのために、アメリカの学生は、幅広い勉強とアクティビティをする傾向にありますが、もうひとつの要因としては、小さいころからの家族の考え方や大人たちあるいは目上の兄弟姉妹が実際に活動している環境で育っているため、当然の義務と感じています。
日本では、まだまだ就活のプラスになるために、何かをしておくべき‥と考える傾向にあります。結果、何が起こるかというと、卒業したら、ボランティア活動からさっさと撤退して、また自分の暮らしに戻るという切ないステップにすぎないことを繰り返しています。わたくしは、日本でNPO を組織化し、支援者を募り、活動を始めました。
とても不思議なことに直面することになったのです。
学生は卒業と同時に、参加しなくなり、大人は、仕事があるとか家事があるとかで、参加しなくなり、一時的には燃えるのですが、続かないのです。
就活の準備としているだけでは悲しいものがあります。純粋なボランティアの時間を見つけてください。時間があるから参加するというのは、自己満足のためだけで、何も得るものはないはず。仲間で集まることが楽しいか楽しくないかでジャッジするのではなく、自ら選んで欲しい。そう思います。
阪神、東北の震災に続き、熊本・大分の震災が起こり、日本人は、戦後の復興から4 度目の試練に立ち向かっていますが、実際の被災者しか知りえない感じ得ないことに少しでも近づき、小さなことでもまずは考えるということと、小さなときから身につけておくことなのだと思います。何が足りないのか、考えてみてください。若い世代に期待しています。
大学の構造
アメリカでは、初等教育(Elementary or Primary) 中等教育(Secondary
Education)、高等教育(Postsecondary Education)の3 つの段階があります。
大学は高等教育のカテゴリーとなります。
Undergraduate Programs(学部教育)
↓
Master's Degree Students( 大学院修士過程) or P rofessional S chools
「technology, low, medicine」( 専門職系大学院)
↓
Doctoral Students ⇒大学院博士課程
ニューヨーカーワンポイント英語表現
アメリカンネームについて名前をつけるときに、意識するのはその意味と音(響き)です。
ベスト3をご紹介。
男の子
1.Liam(守護神)2.Noah(平和)3.Oliver
(潔白)
女の子
1.Charlotte(自由)2.Emilia(努力)3.Aria
(独唱曲)
またアメリカンネームには、愛称ニックネーム(ハンドルネーム)があり、子ども同士や親しい間柄になると、ニックネームで呼び合います。例えば、William ⇒ WillPatrick ⇒ Pat Alexander ⇒ AlexCatherine ⇒ Cathy Sophia ⇒ SophieVeronica ⇒ Nicky などなど‥。親しげな感じでいいですね。