㈱龍名館 代表取締役社長 浜田 敏男 氏
明治32 年、龍名館創業者の濱田卯兵衛は当時家業の旅館のほかに自動車販売会社を興しました。しかし、外国語も分からず人にもだまされ、結局その会社を手放しました。
卯兵衛は猛省し、子孫に「家業以外に手を出すな」「和を以て尊しと為し」等の家訓を残しました。子孫は卯兵衛との約束を守り、龍名館は今日に至っています。
そして、今もって龍名館の社訓は「人の和」和を以て尊しと為しです。聖徳太子の憲法十七条の引用で、上下の者が和やかで睦まじく親しみ、穏やかな空気の中で意見を述べ合え
ば自然に物の道理が分かりすべてのことがうまく運ぶということです。
「人の和」があれば皆で最良の仕事ができるということです。「人の和」は周囲の人たちに対する思いやりでもあります。当社では2009 年にホテル龍名館東京の完成を機に、人に
やさしい組織作り、社内改革に着手しました。人事制度の透明性と公平性を図り、年齢や勤続年数にかかわらず職務遂行能力に対応した評価を行なうようにしました。
社内教育機関である「龍名館大学」を立ち上げ、スタッフのレベルアップのため、個々の能力に合わせたカリキュラムを導入しました。また、女性に優しい組織作りを進め、育休
等の取得推進、復職支援を行なっています。
「上下睦まじく…」の社風を目指し、社員主体の企画による社員旅行、健康管理と親睦を兼ねたグアムマラソン参加などさまざまなイベントを通し社内の結束を高めています。
特に社員旅行に関してはホテルという仕事の性格上、休業は困難なので、小さなグループに分け、それぞれの幹事が自由に行き先を決めました。
龍名館にとって社員は財産です。皆にとって幸せな素晴らしい年になるように、そして今年も社員一丸の総合力でより良い成果が得られることを期待しています。
㈱龍名館
https://www.ryumeikan-tokyo.jp/