㈱スプリングフィールド
代表取締役
桃井文子
〈プロフィール〉岡山市の老舗旅館、岡山石山花壇(現在のザ マグリット)の宴会営業スタッフとして入社。その後、婚礼部門を強化するプロジェクトを成功させ、年間2 組から339組までを達成したのは業界でも有名。同社にてウェディング・プランナー、マネージャー、支配人、営業企画室長、役員として活躍。また、関連会社 グレート:プランニングにてコンサルタントとして、12 年間、全国の数々のホテル、結婚式場の再生、婚礼強化に携わる。プランナー教育、マネージャー教育、経営者の良きアドバイザーとして定評がある。平成23 年、スプリングフィールドを設立。経営コンサルタント、衣裳・美容の内製化支援、式場のプロデュースを中心に現在活動中。2013 年5 月には、ニューヨーク支社を設立し、現地でもパーティーやイベントを手掛け、日本のウエディング、パーティーを広める活動もしている。
今回は自分の会社が世間からどう評価されているかについて考えてみたいと思います。井の中の蛙かわずになってしまい会社の本当の姿を見ることができなくなったときの弊害はどんなものになってしまうのか? また反対にきちんと外側から会社を客観的に見ることができることとはどんな利益を生むのか?
先日、あるホテルのラウンジにて打ち合わせがあり待ち合わせをしていました。ホテルのラウンジの受付の女性の方に「打ち合わせなので席をとってほしい」とお伝えしましたが、「今はアフタヌーンティーのご予約のお客さまで一杯なので席が空くのは17 時以降でないと難しいです」と言われました。席は空いていましたので、聞いてみると「当分は無理です」とそっけない応対でした。打ち合わせの相手の方も事前に席の予約の電話をされていたにもかかわらず、結局カウンターの席に案内されました。30 分後予約はなかったのか、キャンセルになったのか分かりませんが、先ほどの空いてるソファー席に何事もなかったかのようにご案内してくださいました。ここのホテルはとても評判がよく、特にラウンジの担当の女性は気が利いていると聞かされていましたので本当に残念でした。一言「今はご予約であいにくお席が満席ですが、空き次第ご案内させていただきます。もう少しお待ちくださいね」の言葉があるのとないのとではかなり印象が変わってきます。きっとこのホテルの経営者も総支配人もこのような現実は知らないことでしょう。