訪日旅行者に沸く日本。現在年間2000万人だが、やがて3000 万人になるだろうという期待も大きい。一方、訪日旅行者の恩恵を受けていない県もある。福島県がその最たるものだが、東北地方が目立って少ない。放射線の風評被害が予想以上に深く浸透し、外国人にとってはいまだにアンタッチャブルの世界に映っているようだ。
政府が発表するインバウンド(訪日外国人旅行者)の数字を見ても東北は他県と比べ明らかに低い。
そうした中で新幹線が北海道に乗り込んだ。東北地方の真ん中を貫き函館まで一気通貫。すでに青森までは開通していたが、北海道に乗り換えなしで行けるというところに意味がある。難工事に難工事を重ねてやっと開通した青函トンネル。そこをやっと新幹線が通るようになった。2016 年3 月26 日の開通日をどれほど多くの人が待っていたことであろう。特に青森の人にとってリベンジのチャンスだ。5 年前に新幹線開通となったが不発に終わった経緯があるからだ。
本誌 松沢良治 ニュースな話&人物クローズアップ
北海道新幹線と青森観光
【月刊HOTERES 2016年05月号】
2016年05月06日(金)