秘訣は“ほめて伸ばす!”
切磋琢磨し合える環境づくりに注力
今や式場選びにクチコミサイトは欠かせない情報源となった。新聞、ラジオ、雑誌、各社ホームページとメディアが変遷し多様化する中、わずか10 数年前では想像できない速さで毛細血管のごとく情報網が発達している。そこで今回は前身から換算すると結婚式に関するクチコミサイトの発祥でもある㈱ウエディングパーク 日紫喜誠吾社長にIT 業界における人材育成への取り組みなどをお聞きした。
福永 スマートフォンの普及率が高まるとともに、24 時間いつでもどこでも誰でも簡単に情報を得られる時代となりました。中でも日常必要とするお店選びや最近では就活においてもクチコミサイトを見ることが当たり前となり、いろいろな場面で物事を決定する際の重要なツールとして活用されています。かつては高額な結婚式場選びをスマートフォンで行なうことはあり得ないと思っていた関係者が大多数でしたが、今ではクチコミサイトでの評価や内容が、式場選びに大きな影響を与えていることへの認識もされています。その中で最も早く結婚式場のクチコミサイトを立ち上げられたのが御社です。今回は最先端のIT ベンチャー企業における人材育成をお聞きできればと思います。はじめに、なぜ結婚式場のクチコミサイトを始めようと思われたのでしょうか。
日紫喜 前身は1999 年にさかのぼります。結婚情報サイトを運営していた企業を当社の親会社である㈱サーバーエージェントが買い取り、2004 年「ウエディングパーク」のブランドで再スタートしました。私自身、2000 年に結婚式を挙げたのですが、そのときの情報源は結婚情報誌でした。ユーザー視点で情報が少ないと感じていました。2004年当時、化粧品では「@ cosme(アットコスメ)」があり、化粧品のさまざまなランキングやクチコミが掲載されていました。ところが結婚式に関する情報はサイト展開されていなかったことから、女性を主軸とした結婚式だけにクチコミは可能性がある市場と判断し、再スタートに至ったのです。