異国情緒あふれる神戸。海と山の自然に囲まれゆったり時間が流れている。そんな中、全室オーシャンビュー、日本のホテルで初めて「スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド」のホテルブランドとして迎えられたのが「ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド」だ。指揮する檜山和司総支配人にスモールラグジュアリーホテルにおいて求める人材や人材育成についてお聞きした。
福永 以前、勤められていたホテルでサービスを担当していたスタッフの方から“檜山さんからサービスのすべてを学びました”という声を聞きました。まさに小規模で高級なホテルで構成された世界的なホテルブランドに属するラ・スイートの総支配人として、ますますご活躍されておられますが、こよなくホテルを愛する方々に支持されるホテルであり続けるためには人材の質が求められます。どのようにして人選し、育成されているのかをお伺いできればと思います。
檜山 当ホテルは阪神・淡路大震災後、“神戸の街を元気にする”ことを社会的使命として神戸市の事業コンペで選ばれたホテルです。神戸港を目の前に臨むウォーターフロントに建ち、客室数は70 室と小規模ですが、全室オーシャンビューという立地環境に恵まれています。人材においては与えられた使命を理解し、神戸の地域活性化に貢献できる素質を持つ人材を採用しています。私も会社説明会から面接、採用にいたるまですべてにかかわります。それは磨けば光る人材を見出すことが最も重要であると考えるからです。サービスの手法や技術は入社後でも十分習得できます。それよりも魅力的な個性があり、お客さまを第一に考え、尽くすことができる資質を有するかを見極めます。
福永 個性的なハードそして恵まれた立地環境は南フランスのホテルを思わせる雰囲気があります。それだけに、リゾート的な要素を含みながら期待を超えるサービスを提供していかなければなりません。
第26回
Wプロフェッショナルズ 第26回 ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド 総支配人檜山和司 氏 ✕ ㈱フェイス 代表取締役福永有利子 氏
個々のパッションを見抜いて磨くこと 気づきを与え、自身で考えられる 環境を作り出すことが管理職の使命
【月刊HOTERES 2016年04月号】
2016年04月01日(金)