“ 今の若者は自発的な行動意欲に乏しい” と嘆いたり、どこへも行かずに家にこもっている我が子の成長に不安を感じていらっしゃる方はいませんか? 消極的な言動には彼等彼女なりの理由があるのです。それをご理解いただいた上で行動することの意味や目的を伝え、体験させる機会をどんどん与えることで、子どもたちはおどろくほど成長します。
私は授業の一環として「花嫁体験」を取り入れています。将来、ウエディングプランナーを目指している学生にとってとても重要なことであり、ぐんと成長させる効果があるからです。おどろくほど成長した学生の事例をお話しいたします。
花嫁体験は大学1 年生のときに行ないます。業界研究実習という体験型授業の一環ですので学生は参加しなければなりません。ところが年々、“花嫁体験をしたくない”という学生が増えています。NO のサインがでるのです。それは和装の花嫁衣裳姿の自分が想像できなかったり、似合わないと決めつけたり、“窮屈なかつらにしめつけられたくない”など、何かの情報から得た言葉から勝手にそう思い込んでいるケースもあります。
そんな中、周りの人の目を気にし、何か言われたりしたらイヤだと言う学生がいました。おそらく過去体験で人前で何かをしたときに傷つくことを言われたのでしょう。それがトラウマとなり、“ 花嫁体験をしたくない”と完全拒否です。そのとき花嫁体験をする意味を伝えました。私が大事にしている、目的と意図です。