阿南市 豊かな自然と歴史が残る町
阿南市は徳島県の東部に位置しており、四国八十八札所の中で3 つの寺を有するが、その一つは、21 番札所にあたる「太龍寺」である。西の「高野山」とも称される。標高618m の「太龍寺山」の山頂近くに鎮座し、樹齢100 年とも言われる老杉の並木が青空にそびえる神秘的なスポットとなっている。弘法大師が19 歳の頃訪れたと言われ、境内から600m 離れた「舎心嶽」という岩で100 日間の修業を行ったと伝えられる。寺院としての歴史も古く793 年に桓武天皇の勅願により建立された。また、もう一つの寺は、四国霊場22 番札所にあたる寺で、人々のこころとからだの病を平等に癒しきるという誓いによって弘法大師が建立したとされる。大師は814 年に訪れたが、その時大師が祈る心に薬師如来の姿が浮かんだと言われる。山号は白い水が湧き出たところから「白水山」と称され、何人も平等に癒すとされ、人々から親しまれてきた。
一人当たり工業出荷額は全国第9 位
徳島県の面積は4147.0㎢で全国36 位と、石川県より小さく、長崎県より大きい。人口は71.0 万人で全国44 位。高知県より大きく、福井県より小さい。年齢構成をみると、14 歳以下の幼年人口は10.9%、15 ~ 64 歳の生産年齢人口は54.8%、65 歳以上の老年人口は34.4%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は2.2 兆円で全国43 位。一人当たり所得は301.3 万円であり、全国で滋賀県に次いで第9 位となっている。産業別構成比をみると、第1 次産業は1.7%、第2 次産業は36.1%、第3 次産業は62.1%で、全国平均と比べると第2次産業比率が高い。工業出荷額は2.2 兆円で全国38 位、人口当たりは305.1 万円で全国21 位となっている。
ホテル旅館数の伸び率は平均を下回る
飲食店数は14 年で3840 店。内訳をみると、食堂・レストランが338 店で8.8%、専門料理店が939 店で24.5%を占める。その中で多いのは中華料理店の323店で8.4%を占める。次いで日本料理店が291 店の7.6%と続いている。そのほか、すし店が122 店(3.2%)、そば・うどん店が260 店(6.8%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは691 店(18.0%)、酒場・ビアホールは623 店(16.2%)と多く、両者で34.2%を占める。以上のほか喫茶店は569店(14.8%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は291店(7.6%)である。09 年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は501 店である。ホテル・旅館の施設数は22年で454 軒、客室数は9610 室で、2012 年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 7.7%に対して当県は▲ 28.1%、客室数は全国の13.8%に対して当県は▲ 5.9%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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