チームワークはどんな会社でも意識して取り組んでいる大切なことと、経営者の皆さんは考えて社員に指導されていることと思います。チーム力をさらにアップして会社を強化していくにはどうすればよいか。どうすれば風通しのいいコミュニケーションのとれたチームが築けるのかを考えてみたいと思います。
会社のチーム力とは組織力でもあります。この会社のチームは部署ごとにあり、最終的に全体に一つにまとめなくてはなりません。
個々の個性や性格、今までの育ってきた環境のちがいがある中で、一つの方向性に向かせるのは一筋縄ではいかないのが現実です。このとき重要になるのが幹部、各部署のリーダーやマネージャーです。この役職者にリーダーの資質がなければ組織力もチーム力も最大限には発揮できません。役職者はチームワークを高めるとともに、メンバーと目標や成果を共有していきながら最終的には達成させていく使命があるのです。あの島を目指して船をこぐぞと言っている船長の脇でリーダーが本当のリーダーシップを発揮すれば、船員が力を合わせてオールをこぎ、最短時間で島に到着することができます。このリーダーが船員を一つにまとめる器量がないと皆バラバラに船をこいで、文句を言ったり、力を抜いたりで時間がかかるばかりです。そのうちに、海賊船にでもやられて沈没してしまいます。会社も同じです。
会社というのは不思議なもので、経営者や主要な幹部が抜けてしまうと途端に売り上げが下がったりします。会社をいくつか経営している社長の話の中で、“自分が直接かかわって力を入れるとそこの会社が伸びて、ほかの社員に任せてほかの会社のことに力を入れると最初のところがだめになる”というのです。私も実際これは経験したことがあります。全部が同時に良くなるには自分と同じくらいの器量を持つ幹部を見つけなくてはならず、なかなか難しい問題です。