日本のホテル市場は足下で好調だが同時にさらなるホテル開業も続いている。そして、今後無視できないのは“ 土地” を必要としないホテルの台頭だ。

　日本のホテル業界は訪日外国人の増加で好調が続いている。訪日外国人の数は執筆時点で6 月は約314 万人、7 月は約329 万人と2 カ月連続で単月で過去最高を記録し、7 月で累計2000 万人を超える最速のペースで進んでいる。

　それに伴い宿泊者数の増加も進んでいる。政府統計の宿泊旅行統計調査（速報）では6 月の延べ宿泊者数は5039 万人泊と2019 年比で10%も上回っており、訪日外国人を中心にかつてないほどのホテル需要が溢れている状態と言えよう。