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ホテルオークラ福岡 「香り」をホテルの価値にする

日本のホテル、オークラのDNAが「ヒノキの香り」へと導いてくれた

2015年12月05日(土)
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4階の小宴会場「清流」。お客さまからは死角となる壁の裏側の部分に「airnote」を設置

小宴会場にも「airnote」を設置
昼は喫煙、夜は禁煙の入れ替えで活躍
 
導入後の変化は確実に見られ、愛煙家のお客さまから客室のニオイに関するネガティブな声が聞かれなくなった。
 
「airnote」導入以前は、客室のセッティングがすべて仕上がっているにもかかわらず、何度確認してもタバコのニオイだけが取り切れていないため、お客さまに提供するまでに時間を要してしまうケースも見られた。導入後は以前の約半分の時間で、喫煙ルームを提供できるレベルにまでタバコのニオイを解消できているという実感がある。また、ニオイが原因でルームチェンジをリクエストされるケースの件数についても、導入以前と比較して半減しているという印象だ。特にチェックインの時間が早まる週末に関しては、「air not e」設置によるオペレーション時間短縮の恩恵はより大きなものとなる。
 
ホテルオークラ福岡では喫煙フロアのほかにも、7階の禁煙フロアにある二つの和室にも「airnote」を導入している。「ヒノキの香り」のテイストを活用することで、和の空間の価値をより高めようという試みである。全264 の客室のうち、喫煙ルーム78 室と和室2室で、合計80 室に「airnote」が設置されていることになる。さらに、4 階にある小宴会場、「清流」と「末広」でも「airnote」を活用している。センターで2 分割できるスペースにおいて、両サイドの壁の目立たない位置に2 台ずつ設置することで、タバコのニオイ問題の解決を目指している。宴会場で最も難しいのが、昼間の宴会が喫煙、夜の宴会が禁煙というパターンで入れ替えを行なわなければならないケースだ。
 
これまで喫煙の宴会が終わった後、オゾン脱臭機やアロマを焚た くなどの方法で消臭作業を行なってきたが、そこに「airnote」を加えることで、タバコのニオイの悩みを大きく低減させることができた。また、宴会場も和の雰囲気であることから、「ヒノキの香り」が空間にフィットしている。
 
ホテルという非日常の快適空間を、お客さまに五感で受け止めていただく。その目的を果たすために、「消して」+「香る」という特長によって嗅覚にアピールする「airnote」が、ホテルオークラ福岡に一つの変革をもたらしたと言えるだろう。


「トライアル時には、季節ごとに香りを変えてみるという案も出ました」と言う田中幸二郎氏。「ホテルオークラ福岡にその方法がマッチするかについては検討が必要ですが、個人的には香りでホテルの個性を強調する手法は面白いと感じます」

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