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ホテルオークラ福岡 「香り」をホテルの価値にする

日本のホテル、オークラのDNAが「ヒノキの香り」へと導いてくれた

2015年12月05日(土)
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12 階の「デラックスツイン」。コンパクトで目立つことはないが、天井に近い壁に設置された「airnote」がタバコのニオイ問題を確実に解決してくれる

「タバコのニオイをやわらげる」という
方向性に「消して」+「香る」が合致
 
喫煙フロアへの移行によってタバコが吸われる客室のスペースが集中する中、愛煙家のお客さまが喫煙フロアにある客室に入ったときに空間のニオイを気にするケースも目立つようになってきた。複数のアイテムを使って消臭への取り組みを続けてきたが、さらにもう一つ、新たな解決策を検討する必要性が高まってきたのである。
 
そんな折、2015 年2月に開催された「国際ホテル・レストラン・ショー」において、ホテルオークラ福岡の総支配人が住友化学の展示ブースで「airnote」と出会った。田中氏もかねてより「HOTERES」誌面で「airnote」の導入事例を読み関心を持っていたことから、早速サンプルを取り寄せてみることになった。
 
そして喫煙ルームでのトライアルを開始するとすぐに、「airnote」の効果を実感することができた。
 
「禁煙フロアの客室は、基本的に無臭の環境を目指しています。対して喫煙フロアの客室については完全な無臭にはならないため、タバコのニオイをやわらげるという方向性を追求していきました」
 
その方向性の先にある解決策として、「airnote」の「消して」+「香る」というコンセプトが適合した。5種類の香りのラインアップを検討した結果、最終候補に残ったのは「リゾートフローラル」と「ヒノキの香り」。「リゾートフローラル」が第一候補となっていたが、最終プレゼンテーションの前日に24 時間設置して比較した結果、より自然に香りが空間になじむと感じられた「ヒノキの香り」が選ばれた。
 
「ホテルオークラのDNAが、『ヒノキの香り』へと導いてくれた気がします」と田中氏は言う。「日本を代表するホテルの一つであるオークラのスピリットと、和を象徴する『ヒノキの香り』のイメージが呼応する形になりました」


喫煙フロアのエレベーターホール。窓をはさんでシンメトリーに「airnote」を設置。設置以前の約半分の時間で、喫煙フロアのパブリックスペースにおけるタバコのニオイが感じられなくなった

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