Airbnb(本社:⽶国カリフォルニア州サンフランシスコ、以下、Airbnb)は5月2日、新カテゴリ「アイコニック」の導⼊を発表した。
Airbnb Japan代表取締役の田邉泰之氏によると、アイコニックとは、⾳楽、映画、テレビ、アート、スポーツなどの分野で活躍する著名なホストが提供する特別な旅体験というコンテンツのこと。ディズニーとピクサーを代表する家(うたた寝をさそう空⾶ぶ家)での宿泊体験や、「フェラーリ博物館で過ごす夜」、「『X-MEN '97』の世界に⼊り込もう」、「ケヴィン・ハートと過ごすひととき」など、計11のコンテンツはこれまで想像の中でしか存在しなかった世界を体験できるとしており、年内に8コンテンツを追加する予定。
アイコニック体験をするには、ゴールデンチケットという当選確約者に送られるチケットを得る必要があるほか、Airbnbのモバイルアプリと有効なAirbnbアカウントが必要。ほかにも、プロフィールの必要事項を全入力かつ、対象となる国または地域の居住者であることなどの制限がある(2024年のゴールデンチケット配布数は4,000枚以上)。
また近年では、キューレートといわれる〝著名人のホスト〟による旅体験の訴求も強化していることから、旅体験=アイコニックのアプローチにもつなげる構えだ。
グループ旅⾏のための新機能 「メッセージタブ」で旅前の情報共有を円滑に
現在、Airbnbの予約の80%以上はグループ旅⾏だが、現地からの回答をグループメンバーに共有する機能が整っていなかった。そこでこの度、グループ旅⾏のプランニングがこれまで以上に簡単になる新機能として「メッセージタブ」を導⼊。ホストからのメッセージや情報をグループチャットのように交わすことができるので、旅前の事前共有もスムーズ行なえるという。
Airbnbは、220以上の国と地域で展開しているサービスで、ホスト数(宿泊物件の提供者)は世界で500万人以上。ゲスト(ユーザー)数は世界で15億人以上という。掲載リスティング(ホストが貸し出している物件)数は世界で770万件以上、APAC では120万件以上、また2023年には世界で前年比約120万増加、23年第4 四半期の対前年比では、+18%で特にアジア太平洋とラテンアメリカの伸びが最も大きかったという。
また、Airbnbで予約して日本を訪れる層は国籍別で、1位:アメリカ人、2位:国内旅行の日本人、3位:韓国人、4位:中国人、5位:香港人。さらに2023年の利用目的別では1位:人気の旅行先、2位:歴史ある建物、3位:スキー、4位:国立公園、5位:最高の眺めだった。また、日本人宿泊客の予約先については、1位:沖縄、2位:大阪、3位:京都、4位:東京、5位:北海道だったという。同社では、今夏の国内旅行先検索トレンド( 2023年1~3月15日)では1位:長岡(新潟)、2位:北杜(山梨)、3位:千代田区、4位:広島、5位:南房総(千葉)だったことから、このエリアのホストポテンシャルはあると考えている。
https://www.airbnb.jp/