あらゆる業界において言えること。それは良い時期もあれば必ずまた厳しい時期もやって来るということである。ホテル業界は長かった厳しい時期を越えて、都市部を中心にまさに“良い時期”がやってきていると言えるだろう。しかし一方で、この良い時期は永続しないことも事実。では、その時期に備え今やっておくべきことは何か。まさに“今”の取り組みが、将来の明暗を分けると言っても過言ではない。
先日、この業界に入ってから30 年以上のお付き合いをさせていただいている元スターウッド・ホテル&リゾートの日本代表であった平尾彰士氏と、ある仕事の案件で某リゾートの視察を兼ねて長く一緒に過ごす時間を持つことができた。平尾氏はウェスティン、シェラトンなどさまざまなホテルの開発にかかわってきただけでなく、国内のホテルやホテリエとも幅広い交流があり、その多様な視点や深い知見から学ぶことは非常に多い。中でも、平尾氏の視点から見る今後のホテル業界についての話には、学ぶことが多く大変貴重な機会であった。
FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
総支配人の要件
【月刊HOTERES 2015年12月号】
2015年12月01日(火)