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2023年10月6-13日号 トップインタビュー シェラトン鹿児島 総支配人 戸田 猛樹 氏

トップインタビュー シェラトン鹿児島 総支配人 戸田 猛樹 氏

【月刊HOTERES 2023年10月号】
2023年10月12日(木)
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秋以降は国内に続きインバウンドもさらに期待

----開業から5ヵ月、営業状況をお聞かせください。

 開業当初は、6割くらいがマリオット・ボンヴォイのお客さまのご利用でした。宿泊は 7月半ばの夏休みにかけて本格的な稼働をスタートさせ、ADRの目標は 3万円を超えています。鹿児島空港は、コロナ禍前はソウル、上海、台湾からのデイリーフライトがありましたが、こちらも徐々に戻ってきております。その就航により、インバウンドのお客さまも下期(10月~)以降に増えていくのではないかと期待しております。
 
 国内のパッケージツアー、エージェント経由の企画なども下期からの販売のため、同じように秋以降に期待をしております。料飲のほうは開業当初より地元のお客さまを中心にとても盛況です。アジアからのお客さまは食に敏感ですので、鹿児島の豊かな食材は大きな強みです。
 
----館内に温泉の大浴場や足湯があるのも魅力ですね。

 1100m下の自家源泉、源泉かけ流しという温泉を備えるシティホテルは珍しいと思います。毎日の入れ替えと清掃を行ない、塩素は使っておりません。心身ともにリラックスできると思います。宿泊者とスパトリートメント利用者専用の大浴場のほか、足湯も用意しています。足湯は男女一緒に温泉ギャザリングが楽しめるエリアとして設けました。チェックイン前にご利用されるお客さまもいらっしゃいます。
 
 スパは「リンパの女神」にテナント運営いただいております。健康志向のお客さまも多く、温泉とリンパドレナージュを組み合わせたメニューは外国人や男性のお客さまにも受け入れやすい。ウェルネス・リラクゼーションという視点で宿泊者だけでなく、外来のお客さまのご利用も増えつつあります。 

----従業員食堂は眺望も楽しめるフロアにしっかりと作り込んだとうかがいました。

 設計前から“あったらいいな”をオーダーし実現した自慢の従業員食堂です。USB完備、ハイチェアのカウンター席もあります。インテリアも、バックヤードから外(ゲストエリア)に出たときに、違和感のないよう、魅力的に造りました。みんなが集まる場所ですし、清潔で快適でイノベーティブであることが重要だと思いますので、家具にもこだわって選んでいます。
 
 窓もあって外の雰囲気も感じながらくつろげる雰囲気です。ミーティングもしやすい雰囲気ですよ。 スタッフは 90%が県内での採用。得意なことを担当するという分業制、時短勤務、ベテランスタッフの定年延長や再雇用も積極的に行なっていく準備をしています。ホテリエは、さまざまな方と一生付き合っていける職業だと思っています。ホテルはコーヒー 1杯、お誕生日のケーキ 1個から、さまざまな会合、冠婚葬祭まで、人生の節目ごとに利用していただくことも多い。気軽でもありフォーマルでもあるシーンに立ち会える、楽しい職業だと思います。
 
 私は、互いの意見が尊重される会社=風通しのいい組織を構築するのがモットーととらえています。加えて、マリオットやシェラトンのコンセプトにある、コミュニティー。世界の人々が集まる場所(ワールドギャザリングプレイス)であるという考えや、一方でシェラトン鹿児島ならではのコミュニティースタイルも大切です。
 
 ほかの系列ホテルで働く場合もありますし、優れた人材育成プログラムも用意されています。全てのスタッフと、ともに切磋琢磨して将来を築いていく、というビジョンで進んでいきたいと考えております。

 

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