「クオリティ×ブランドスケール」を掲げ規模を決めてから新ブランドを立ち上げる
----2023年 4月 1日に代表取締役社長兼 グループ CEOに就任しましたが、今回の人事に至った経緯を教えてください。
カトープレジャーグループ(以下、KPG)は、1962年に創業以来、「お客さまの喜び」を常に創造する企業として、独自のトータルプロデュースにより多岐にわたるレジャー事業を展開してまいりました。2021年 1月からは、グループ統括執行部体制を新設しグループ各事業部との連携を図り、オペレーションの改善改革を進めてまいりました。次世代に向けた経営基盤をより一層強化するため、2023年 4月より私が「代表取締役社長兼 グループCEO」に就任し、新組織、新経営体制を始動させていただくこととなりました。今後も加藤友康代表取締役グループ代表には全体の監修とともに、継続的に私のご指導をしていただきます。
----就任にあたって「クオリティ×ブランドスケール」の事業展開を掲げましたが、その具体的な内容を教えてください。
KPGの業態は、スモールラグジュアリーリゾートをはじめ、リゾートホテル、旅館、うどん店、レストラン、ライブホール、クルーズ船、バンケットホール、スパリゾートやグランピングまで、多種多様な業種業態を展開しています。各業種・業態ごとに、その地域の魅力を生かしたコンセプトを発案、建築、設計、インテリア、そして最終的にオペレーションまで総合的に担う「トータルプロデュース」の会社として、グループ全体での施設数を約 80施設まで拡大してまいりました。
中長期的にお客さまに愛され続けるブランドを創造していくためには現在の規模を守ることも非常に大切なのですが、一方で企業成長につながる新規事業に挑戦するためには、規模をひろげることも必要かと考えております。
KPG事業の多くは、クライアント様やパートナー様からのご縁からご依頼をいただき展開されています。それに加えて、各ブランドのクオリティを保ちながら積極的にブランド展開をしていこうと考えています。
例えば、うどん店「つるとんたん」ブランドは国内14店舗を展開していますが、これがオペレーションの質を落とさずに続けていける規模感だろうと判断しています。集中的に店舗展開することによって、クオリティを落とすことのない管理手法をしっかりと構築しているのです。今後はそれぞれのブランドのスケールを見極めた上で、取り組みを推進していくことになります。「ふふ」ブランドの場合は、初めから最終的なスケールを考え、高い水準のホスピタリティーを維持することを心掛けます。2025年に竣工予定の「ふふ東京銀座(仮)」は全国 10軒目、東京に初進出となります。全ての客室にテラス、天然温泉を用意し、都会でもくつろげる体験を提供します。
これから新たに立ち上げるブランドについても、基本的なスケールを決めてから展開していこうと考えています。業種業態によってクオリティコントロールの考えのもと、10店舗までのブランドもあれば、30店舗のブランドも視野にいれながら展開していきます。