水際対策緩和以降ホテルパフォーマンスは大きく変化
----昨年の 10月に日本政府が水際対策の緩和をして以降、ホテルマーケットが急速に回復をしています。ヒルトンの状況はいかがでしょうか?
おっしゃる通りで、コロナ禍中は大変苦労をしましたが、10月から急速にホテルのパフォーマンスが回復をしています。特に 12月以降は非常に好調で、今年の第 1四半期は過去最高を記録するホテルが複数出ました。まさに抑制されていた旅行需要は一気に高まっています。
一方、東京を中心として全体的に好調ではあるものの、地域間での温度差があるのも事実です。東京エリアが非常に好調なことと比較すると、大阪や京都、沖縄などはその度合が違います。しかし、今後は海外からのフライト便数も増えていくでしょうし、同時に中国からの旅行者も着実に増えてくるでしょうから、これから東京以外の地域もさらに良くなっていくでしょう。
また、宿泊は好調ですが MICEビジネスに関しては回復が遅れています。この需要の戻りはやや時間を要すると見ており、今年後半から来年にはコロナ禍以前同様になるであろうと考えています。
レストランビジネスにおいては、ヒルトンは多くのホテルがフルサービススタイルのホテルであり重要な要素ですが、こちらも水際対策の緩和以降急速に需要が戻ってきました。ランチやアフタヌーンティーだけではなく、ディナーやバーも好調です。