田島 健夫(たじま たてお)氏 「天空の森」「忘れの里 雅叙苑」 「田島本館」オーナー
シャスリー 範子(シャスリー のりこ)氏 同ディレクター
東京ドーム13 個分の敷地にわずか5 棟のヴィラ…これまでの日本にはなかったスケール感で、世界中のセレブが訪れる…そんな宿が鹿児島に存在する。
最近ではテレビなどマスコミで紹介されることも増えてきたため、ご存知の方も多いと思うが、この宿は、オーナーの田島氏が、自らの手で切り開いたものである。家具も自然の感覚にあふれている。
そのもとになった「雅叙苑」、さらにルーツとなった「田島本館」の話を交え、わが国の観光のあり方にまで話が広がった、将来に向けてのインタビューとなった。
徳江 田島さんは東洋大学の卒業生でいらっしゃるのですね。
田島 はい、1968(昭和43)年卒業です。
徳江 卒業生の方のご活躍は、大学にとってなによりの誇りです。でも、卒業して就職した会社をすぐにやめてしまったんですよね?
田島 そうなんです(笑)。私には銀行は向いてなかったんでしょうなぁ。
徳江 そしてすぐに雅叙苑を創業なさったわけですか。でも、宿の経営には向いていたんですね?
田島 いえ、ぜんぜんそんなことないと思っています。
徳江 これは意外なお答えですね。なぜそうお考えなのでしょうか?