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2023年1月20日号 トップインタビュー ヴィソンホテルマネジメント(株) ヴィソン ホテルズ 総支配人 宮崎 大介 氏

トップインタビュー ヴィソンホテルマネジメント(株) ヴィソン ホテルズ 総支配人 宮崎 大介 氏

【月刊HOTERES 2023年01月号】
2023年01月19日(木)
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「VISONと言えば◯◯」という表現が定着している状態を築き上げる必要がある

----開業 5年目、10年目の目標について、どのように設定していますか。

 「新しい」と言っていただける開業効果の賞味期限は 3年くらいだと思います。ですから3年目まではサービスやオペレーションについてとことん質を追求することで、評点を上げていく取り組みに特化していこうと考えています。

 その上で 5年目、10年目を見据えるときには、「この複合商業施設、このホテルは一言で表すと何なのか?という問いに対する答えを明確にしなければならない」という視点を持つ必要があります。

 「VISONと言えば◯◯」という表現が定着している状態になっている必要があると考えています。皆さまの間で共通して浮かぶイメージによって語られる施設へと成長させることが、5年目、10年目に向けた大きな目標と言えます。

 たとえば VISONでは、コンセプトの中に SDGsを入れ込んでいます。ただ、私たちの表現が弱く、お客さまに上手く伝えられていないのが現状です。「このホテルは自然に対してとても意識しています」といった姿勢を大袈裟なくらいの表現で語っていく必要があるのかもしれません。

 誰もが納得する表現をしっかりと伝えていくことで、たとえ訪れたことがない人であってもVISONをイメージできるような根幹の部分を築き上げていかなければなりません。 
 
----人材採用、人材育成のポイントを教えてください。

 今のところほとんどのスタッフが地元採用となっています。ゆくゆくは周辺のエリアからも「VISONで働きたい」と言っていただけるような組織になっていかなければなりませんが、地元採用のメリットも感じているところです。

 たとえば地元以外からホテルのプロフェッショナルの人材に入ってもらうと、ホテルだけの囲い方でお客さまに接してしまう恐れもあります。
 その点地元のスタッフであれば、ホテルだけでなく周辺エリアの情報をお客さまに適切に提供できるという強みを打ち出すことができます。ですから地元採用については、今後も引き続き行なっていきたいと思います。

 また離職率を低く抑えるには、VISONで働くことの矜持をしっかりと根付かせていくことが重要だと考えています。 
 
----今後のマーケットを見据えて、取り組んでいきたいことはありますか。

 この先の 1年は全国にVISONをアピールすることでさらなる認知の拡大を続ければ、国内のお客さまはそれなりに動いてくださるのではないかと期待しています。同時に入国規制の緩和が進み、インバウンドがますます日本を訪れるようになるので、そちらに焦点を当てた活動も積極的に行なっていきたいと思います。
 
 海外のお客さまにとっても「三重県と言えば伊勢神宮」という認識はこれから先も変わらないと思いますので、伊勢神宮を拠点とする中で旅のルートにVISONが確実に入っていくための努力を続けなければなりません。VISONに宿泊して楽しむために、三重県の滞在日数を 1日、2日延ばしてもらえるような取り組みを展開していきたいと思います。
 
 本当の意味で VISONのコンセプトをお客さまに理解していただくために、自然や星といった日常生活では味わうことのできない価値を皆さまにお伝えできるキャッチフレーズを通じて、しっかりと表現してきたいと考えています。

 

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