薬剤師さんはかぜ薬の成分に酔心しているようだ。年に一回買うか買わない私には、本当にはどの薬がいいのかなど知りようもない。私にとって薬剤師さんのアドバイスは効いてくる。体調を崩した慣れない土地では救世主のようでもある。私はその駅ナカドラックの前を通る旅に、薬剤師のことを思い出す。必要性がでてくれば、またそのお店を選ぶ。
瞬間的な関わりのため推測だが、その店員さんは図 1で示す循環を、店舗運営システムに埋没することなく回している。セルフ販売の形態をとっているし、私は、すでにレジまでその商品を持ってきている。だから、声かけはやってもいいし、やらなくとも売上は下がらない。だが、この薬剤師さんは、お客さまとそのお薬の適切な橋渡しを瞬間的に意図して仕事をしているのだ。
2023年1月6-13日号 売上アップ解体新書 ~お客さまとの仕合せをつくる超専門企業を目指して~
18回 テーマ(9)-II:超専門店を目指した命愛商品お金をサイクルが回っているか?(下)
【月刊HOTERES 2023年01月号】
2023年01月12日(木)