安心して働ける環境がV字回復に繋がるグループ全正社員の給料を2万円アップ
----人材の確保についてどのように考えていますか。
佐藤 私たちは 2022年 4月、琉球ホテル&リゾート名城ビーチを含む沖縄の4ホテルで、計 85名の新卒新入社員を採用しました。アフターコロナのV字回復を見越して人財の採用は継続的に行っていく予定です。
また同じく同年 4月から、当社はグループ全体の方針として全正社員の給料を月額 2万円アップしました。社員がより安心して働き、アフターコロナの V字回復に繋がればという気持ちが込められています。
働くスタッフが全力でお客さまへ向き合うことができる環境の創出が重要です。その環境を実現するための制度を整備し、会社に体力があるのならばしっかりと投資をしていくべきだと考えています。
----スタッフの成長を促すために、どのような取り組みが考えられますか。
佐藤 今回の琉球ホテル&リゾート名城ビーチもそうですが、開業を経験することは成長できる最高の機会といえるのではないでしょうか。グループとしては2022年 12月21日に金沢に215室のホテルを開業、翌年 9月には横浜でヒルトンの開業が控えています。さらにその先の開業計画も進行しています。
将来的に当ホテルで育った人財がグループホテルの応援に出向き、開業準備において中心的な役割を担っていく形を構想しています。そのためにもスタッフにはできる限り多岐にわたる経験を積み、自らの引き出しを増やして、今後生まれていく新しいポストに着いていってほしいと願っています。
2020年に開業したハイアットリージェンシー横浜には、沖縄のホテルから最も多くの応援派遣を行いました。特に料理人については、計 36名を 2年の間に順番に派遣しました。
小松 料理についてはハイアットリージェンシー那覇 沖縄の料理人を派遣し、パフォーマンスの向上に繋げました。その結果、ランチは今でも満席になっています。
この経験は私を始め、沖縄の料理人チームにとって大きな自信となりました。沖縄での取り組みが東京を中心とした首都圏のマーケットでも通用すると実感でき、その自信は新しいメニュー開発やパフォーマンス向上の原動力にもなっていると感じています。