----この度日本では 2軒のホテルを同時開業され、さらに今後も複数の開業計画があります。日本だけでなく世界も含めた今後の開発戦略について教えて下さい。
Ho 私たちバンヤンツリーは一つのブランドから始まった小さなホテルチェーンですが、このコロナ禍で 4つのブランドを開始しました。その背景にあったのは、アジアの多くのホテルがオーナーが所有運営しているというということです。
タイでは、約 8割のホテルがオーナーによる所有運営ホテルで、いわゆるグローバルブランドではありません。そうしたホテルが、今回のコロナ禍で大きなダメージを受けました。そうした多くのホテルが、私たちのところに相談に来たのです。そうしたご要望にお応えするべく、新しいブランドを開始しました。実際、現在 130以上ある開業計画のうち、その大半は新規ブランドです。
同時に、アジアでは中間所得層が急増しており、旅行市場は大きく成長をしています。そうした中で、大手チェーンにお泊りになる方もいますが、一方で私たちのようなユニークなブランド、滞在経験ができるホテルに泊まりたいというニーズも増えています。
先ほども申し上げたように、私たちは小さなチェーンです。小さなことで、同じようなホテルを作るのではなく、一つひとつ考えてユニークなホテルをつくることができますし、運営においても画一的でないことが可能となります。
また、前述の通り中長期的な視点でホテル開発・運営に取り組めるという点で、日本は私たちの考えと親和性があります。今回の「ダーワ・悠洛 京都」、「ギャリア・二条城 京都」を開業でき、2024年には私たちのフラッグシップである「バンヤンツリー・東山 京都」を開業できるのも、パートナーであるウェルス・マネジメントグループ様と同じビジョンを共有できたからです。 大手チェーンにはない強みを武器に、私たちバンヤンツリーはこれからも着実に成長を続けていきます。
022年7月22日号 トップインタビュー バンヤンツリー・ホールディングス 会長 ホー・クウォンピン氏/上席副社長 クレア・チャン氏
トップインタビュー バンヤンツリー・ホールディングス 会長 ホー・クウォンピン氏/上席副社長 クレア・チャン氏
【月刊HOTERES 2022年07月号】
2022年07月21日(木)