国際的なホテルが成長を加速させるチャンスが日本の市場に広がっている
----2016年に IHG ホテルズ&リゾーツに入社する以前は、どのような仕事をしていましたか。
約 800軒のホテルを展開しているウィッドブレッドという企業で、英国以外の国のマーケットを統括する仕事を任されていました。当時は開発担当というポジションで、会社が所有する不動産のファイナンスや M&Aなどに従事していました。
----現在の日本のホテルマーケットをどのように見ていますか。
日本のホスピタリティー業界は、今最もエキサイティングな時期を迎えています。日本におけるホテルの供給において、グローバルオペレーターが占める割合はわずか5%しかないと推定しています。逆に言えばインターナショナルなホテルがこれから日本のマーケットで成長を加速させる余地があり、将来的に伸びていくチャンスが広がっていると見ることもできるのです。
東京オリンピック・パラリンピックの開催以前に、日本政府は 2030年までに海外からの観光客を年間 6000万人誘致するという目標を掲げていました。その野心はまだ失われていないと信じていますし、目標達成のための戦略はまだ生きていると思っています。
こうした背景を根拠に考えると、すべてのホテルオペレーターにチャンスが与えられる可能性があるはずです。チャンスを掴むために、私たちはインバウンドのお客さまを迎える準備を整えるとともに、日本人のお客さまに合わせたポートフォリオについても用意しておく必要があると思います。