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  • 本窪田順一の「節減できるクリーニングセミナー」 連載 第25 回 シルクの取り扱い方と人間心理
第25回 節減できるクリーニングセミナー 連載 

第25 回 シルクの取り扱い方と人間心理

【月刊HOTERES 2015年10月号】
2015年10月16日(金)
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“シルク”という言葉を聞いて、皆様はどう想像されますか。現在では、比較的廉価なものが販売されていますが、普段使いとはなかなかいかない素材であります。シミがついた場合の取り扱いも慎重にしなければなりません。
 
 このように特徴のあるシルクですが、昨年から1 年間ほどあるブライダル業者様がシルク素材のドレスを止められました。理由は取り扱いが難しく、自社工場でのメンテナンスでうまくいかず、しみ抜きを失敗し廃棄になることもけっこうあったそうなのです。現在はお客さまのご要望もあり、もとのようにシルク素材もラインアップされています。その業者様からお預かりしていたシルクのドレスは、光沢がとれていたり、キズになってしまったものをよく見かけました。その都度シルク素材はあまり「頑張りすぎない」ようにお話しさせていただいたのですが、人間の心理として「汚れが薄くなったので、もう少しすれば除去できるのではないか」という期待感の方が上回ってしまうみたいです。除去する技術力とそれ以上に“このまま続けると危ないな”という見極める力が、私の経験からしても重要なことだと思っています。
 
 そうであれば難しい汚れはクリーニングにお任せしたいところですが、時間の制約からそれができないこともあります。今回は少しだけですがサロン様からもご要望が多い、応急処置の方法をご紹介しようと思います。

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